27: ◆I3AdvwUiDU
2016/08/01(月) 23:12:22.09 ID:8qOP4YAI0
老女「…ふぅ、あったあった、これだ
」つ薄汚れた書物
姉「こ、これは?」
老女「妹がお前さんに渡せ、と言ってたものさ」
姉「えっ、えっと…妹さんが私に…?」
老女「…あぁ、だが勿論、妹はお嬢ちゃんが生まれる前に死んだからお嬢ちゃんの事を知っている訳ではない」
老女「ただ、昔から私にはちょっと不思議な能力があってね」
姉「…能力……というと、おばさんはエルフォーネの…?」
老女「本場の、ではないけどね…呪術師をやっているよ」
老女「…それよりもエルフォーネの呪術文化について知ってるって事はやっぱりお嬢ちゃん、ただの軍人ではないねぇ…見込み通りだ」
姉「…は、はぁ…ちなみにその不思議な能力ーーーー呪術ってのは何が使えるんですか?」
老女「大したものではないがね、人間の放つ霊力の波長からその人の素質だとか将来性だとかを何となく感知できるんだよ」
老女「そんでちょっと話は逸れたが私は妹からそれを見るべき人が何れ現れたら渡してくれ、と頼まれたんだよ」
姉「…私に、これを……」
老女「あぁ、それは妹の遺志と、この国の真実が綴ってある…しかし今までお前さんほどそれを読むに相応しい者は見た事…いや、感知した事もない」
姉「…あ、あの…よく解らないですけど…ありがとうございます」
老女「ふっ、こちらこそありがとうよ…ようやく妹の遺志を伝えられる者に会えたんだから」
姉「…いえいえ…今日はありがとうございました…その、また来ますね…」
老女「あぁ、待ってるよ…それと夜道は危ないから気をつけて帰るんだよ」
姉「はい、ではまた…」
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