過去ログ - 高垣楓「オッドアイで難聴系アイドル……。いえーい」
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1: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 21:45:13.83 ID:em5bqofG0

朝起きて、鏡を見て。目の前には見慣れた私の顔。
高垣楓、25歳。独身。
お酒や温泉が大好き、あと駄洒落も。

そんな私の顔が洗面台の鏡に映っています。

まずは蛇口を捻ってお水を出します。
流れ出るお水を手で受け止めて、顔を洗うのは大事。寝ぼけたままの頭がさっぱりして、目が覚めます。

次はお水をお口に入れて、歯磨き前の、ぐちゅぐちゅぺっ。
朝はやっぱり、気になりますから。


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2: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 21:46:16.80 ID:em5bqofG0

モバマスSS雑談スレ☆130 にて、楓さんのオッドアイの話題に「みりあもやーるー!」と言った者です。



3:名無しNIPPER[sage]
2016/06/23(木) 21:47:41.43 ID:FxPds9A3O
>>2
くっさ消えろ


4:名無しNIPPER[sage]
2016/06/23(木) 21:48:19.39 ID:vhUWp07eO
ふむ


5: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 21:50:50.97 ID:em5bqofG0

次は歯磨き。歯ブラシと歯磨き粉をお口の中へ。
しゃこっ、しゃこっ、しゃこっ。
歯ブラシがお口の汚れを落とす心地いい音が歯から、下顎の骨へ、そして頭に響いて、これが骨伝導。

以下略



6: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 22:02:48.04 ID:em5bqofG0
あとは色々と、オトナの女性としての身だしなみ。
髪の毛だとか、お化粧。まつげを整えてリップを塗って。
今日のお洋服はどんなにしようかな。
うーん……。じゃあ、とりあえず、アイドルにスカウトされた時に来ていたお洋服にしましょう。

以下略



7: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 22:10:25.46 ID:em5bqofG0


さて、事務所に向かう前に最後のチェック。

顔や髪の毛、よし。
以下略



8: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 22:19:27.50 ID:em5bqofG0

ーーーーーーーーーー……………


右は緑、左は青。
以下略



9: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 22:28:30.35 ID:em5bqofG0

私はいわゆる『オッドアイ』。
詳しい事は忘れたけれど、生まれつき瞳の色が違うんだとか。

そして、瞳の色が違うだけならともかく、私は少し運が悪い事に耳の調子が優れない。
以下略



10: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 22:41:12.24 ID:em5bqofG0

身体に、耳に異常を感じ始めたのはついひと月前の事。
いつものようにデスクワークを手伝う留美さんにちょっかいをかけて遊んでいた。
ほっぺをつつく私の手を、留美さんが払いのけたとき、1本のペンが落ちた。
留美さんは床にプラスチックが落ちたのだから、カチャンッ、という音に気がついたはず。
以下略



11: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 22:52:23.01 ID:em5bqofG0

その次は美優さん。
美優さんのお家でゆっくりと、アロマの香りに包まれてお酒を飲んでいたときの事。
アロマのリラックス効果と、お酒のほろ酔い効果で上機嫌な私はその場で寝たフリを始めた。

以下略



12: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:01:59.11 ID:em5bqofG0

私はその時、美優さんの優しさと、相手をしてくれなかった事に不貞腐れてそのまま寝ちゃったけれど。
どうやら美優さんは色々と話しかけて起こそうとしたそうで。

お酒が回っていたから。本当に眠たかったから。
以下略



13: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:13:36.22 ID:em5bqofG0

それから、私は自分の耳の不調を実感することとなった。

事務所で皆が談笑する声がよく聞こえない。
子供達がパタパタと走る音が聞こえない。
以下略



14: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:26:24.12 ID:em5bqofG0

結局プロデューサーに相談してお医者さんに罹ったけれど、どうして今になってこうも不調になったのかは、まったくの原因不明。
むしろ、今までなんの問題もなく、チャームポイントとして使ってこれたのが不思議でならないそうで。
ともかく、現代医療では治療法もないそうで。

以下略



15: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:37:40.64 ID:em5bqofG0

翌日から、私には手帳が渡された。
補聴器が安く買える魔法の手帳。
毎日の通勤の電車が、少し安くなる魔法の手帳。
耳が聞こえなくなる代わりに、私に手渡された魔法の手帳。
以下略



16: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:47:45.46 ID:em5bqofG0

……とは言っても、私ももういい大人だし、少しずつだけど身体の不調は実感していたから、現実を受け入れられないなんて事はなかったけれど。

ふぅ、なんて考え込んでいるといつもの駅に到着。
駅員さんに魔法の手帳を……、見せずに、いつも通り魔法の自動で運賃を支払ってくれる定期券を、ピッとしましょう。
以下略



17:名無しNIPPER[sage]
2016/06/23(木) 23:50:28.43 ID:oWpbNv9Do
翌日…?
即日発行されるもんだっけ


18: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:54:03.45 ID:em5bqofG0

プロデューサーが来てくれるまで、どうも暇です。
ふと思い立って補聴器を外してみる。ひと月前よりもさらに難聴になっているのだけど、たまには機械を通さずに生の空気が運んでくれる音に耳を晒す。
ごめんね、晶葉ちゃん。せっかくパワーアップして貰ってるのに。

以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2016/06/23(木) 23:56:38.10 ID:7Zj/Sb9Mo
>>17
そこはフィクションってことでいいんじゃね?
ちなみに身体4級の手帳持ってる俺は発行まで1ヶ月弱だった


20: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/24(金) 00:02:19.75 ID:UfyC/ZQs0

私の耳は、ある日突然不調を起こし、どんどんその機能は衰え、今やなにも聞こえなくなる寸前。

まるで、ある日突然アイドルとしてデビューして、どんどん人気者になって、今や誰もが知ってるアイドルになる寸前。

以下略



21: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/24(金) 00:13:01.02 ID:UfyC/ZQs0

「ーーーーーー…、ーーーー……。ーーーーーーー、ーーーーー」

あら、顔をあげてみると目の前にはプロデューサーさん。
俯いて考え込んでいた私に話しかけてくれていたみたいで。でも、なぜかそんな彼の表情は暗かった。
以下略



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