過去ログ - 高垣楓「オッドアイで難聴系アイドル……。いえーい」
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10: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 22:41:12.24 ID:em5bqofG0

身体に、耳に異常を感じ始めたのはついひと月前の事。
いつものようにデスクワークを手伝う留美さんにちょっかいをかけて遊んでいた。
ほっぺをつつく私の手を、留美さんが払いのけたとき、1本のペンが落ちた。
留美さんは床にプラスチックが落ちたのだから、カチャンッ、という音に気がついたはず。
以下略



11: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 22:52:23.01 ID:em5bqofG0

その次は美優さん。
美優さんのお家でゆっくりと、アロマの香りに包まれてお酒を飲んでいたときの事。
アロマのリラックス効果と、お酒のほろ酔い効果で上機嫌な私はその場で寝たフリを始めた。

以下略



12: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:01:59.11 ID:em5bqofG0

私はその時、美優さんの優しさと、相手をしてくれなかった事に不貞腐れてそのまま寝ちゃったけれど。
どうやら美優さんは色々と話しかけて起こそうとしたそうで。

お酒が回っていたから。本当に眠たかったから。
以下略



13: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:13:36.22 ID:em5bqofG0

それから、私は自分の耳の不調を実感することとなった。

事務所で皆が談笑する声がよく聞こえない。
子供達がパタパタと走る音が聞こえない。
以下略



14: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:26:24.12 ID:em5bqofG0

結局プロデューサーに相談してお医者さんに罹ったけれど、どうして今になってこうも不調になったのかは、まったくの原因不明。
むしろ、今までなんの問題もなく、チャームポイントとして使ってこれたのが不思議でならないそうで。
ともかく、現代医療では治療法もないそうで。

以下略



15: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:37:40.64 ID:em5bqofG0

翌日から、私には手帳が渡された。
補聴器が安く買える魔法の手帳。
毎日の通勤の電車が、少し安くなる魔法の手帳。
耳が聞こえなくなる代わりに、私に手渡された魔法の手帳。
以下略



16: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:47:45.46 ID:em5bqofG0

……とは言っても、私ももういい大人だし、少しずつだけど身体の不調は実感していたから、現実を受け入れられないなんて事はなかったけれど。

ふぅ、なんて考え込んでいるといつもの駅に到着。
駅員さんに魔法の手帳を……、見せずに、いつも通り魔法の自動で運賃を支払ってくれる定期券を、ピッとしましょう。
以下略



17:名無しNIPPER[sage]
2016/06/23(木) 23:50:28.43 ID:oWpbNv9Do
翌日…?
即日発行されるもんだっけ


18: ◆9uYfwZ5Rhzmp[saga]
2016/06/23(木) 23:54:03.45 ID:em5bqofG0

プロデューサーが来てくれるまで、どうも暇です。
ふと思い立って補聴器を外してみる。ひと月前よりもさらに難聴になっているのだけど、たまには機械を通さずに生の空気が運んでくれる音に耳を晒す。
ごめんね、晶葉ちゃん。せっかくパワーアップして貰ってるのに。

以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2016/06/23(木) 23:56:38.10 ID:7Zj/Sb9Mo
>>17
そこはフィクションってことでいいんじゃね?
ちなみに身体4級の手帳持ってる俺は発行まで1ヶ月弱だった


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