3:名無しNIPPER[saga]
2016/06/24(金) 02:33:30.70 ID:fK/PMVIm0
その日は珍しくお婆ちゃんの家の前の掃き掃除をしていた。
何で私がそんなことを…と思ったが、お婆ちゃんから「ごめんね、頼めるかい?」なんて言われて断れる孫はいないだろう。
頼んだ瞬間、「ありがとうね、泰葉は優しいね。」なんて言いながら小走りで家から出て行った辺り、
恐らく近所のお婆ちゃんたちに私のことを自慢しにいったのだろう。
お婆ちゃんもお爺ちゃんもだがとにかく私のことをご近所さんに自慢したがる。
私が子役という形で芸能界に足を踏み入れた時も、あの2人はとても喜んでくれた上に勝手に、
ご近所さんに言いふらしてくれたらしい。
ありがた迷惑とはこのことかもしれないと思った。
まだ入ってばかりの子役にそんなにたくさん仕事が入ってくるはずもなく、2人が心配していたような
テレビに出て一躍有名になんて夢のまた夢の話だ。
大体本当に売れている子役ならいくらお盆とはいえ、こんな簡単に休みが取れるはずもないだろうに…
そんなことを考えながら律儀に私は掃き掃除をしていた。
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