過去ログ - 高垣楓「あ、まぁ酒でも一杯！」 -SS速報VIP

過去ログ - 高垣楓「あ、まぁ酒でも一杯！」

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31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/25(土) 19:07:39.48 ID:dxoV2TEK0
　
「――は、はい！」

　思わず、先生と呼びそうになったのは、内緒です。

32: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/25(土) 19:08:55.11 ID:dxoV2TEK0
　
「その、勘違いなさっているようですが、私は別にお笑い芸人を探しているわけではありません」

「えっ？　で、でも……芸能プロダクションって、何か芸を持った方が入れる会社じゃないんですか？」

以下略

33: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/25(土) 19:10:28.20 ID:dxoV2TEK0
　
「あっ、あ、ご、ごめんなさい。私てっきり……」

　まぁ、そうですよね。路上で芸人さんをスカウトするなんて話は、余り聞いたこともないですし。
　

以下略

34:名無しNIPPER[sage]
2016/06/25(土) 20:19:35.10 ID:6/NAxiyVO
モデルか…

35:名無しNIPPER[sage]
2016/06/26(日) 00:33:58.19 ID:BiBcIsenO
楓さんは発達障害かわいい

36: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/28(火) 00:41:51.62 ID:CYtxsc5s0
===

　その後、改めて受けた説明をまとめると、こんな風なお話になりました。
　
　曰く、彼が勤めているプロダクションでは、雑誌や広告に出演するための新たなモデル候補を探していたこと。

以下略

37: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/28(火) 00:44:02.78 ID:CYtxsc5s0
　
　でも、だからこそ気になってしまったんです。
　先ほどから馬鹿に丁寧な、彼のその、真面目過ぎる「台詞回し」が。
　
「そういうのって、やっぱりマニュアルがあったりするんですか？　

以下略

38: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/28(火) 00:45:28.52 ID:CYtxsc5s0
　
「私に人を惹きつける力なんて、ありませんよ。むしろ、私は昔から人を遠ざけてばかり……」

　ぐっと、力の入った肩が強張ります。
　私は視線を彼の足元から、膝の上で組んでいた自分の両手に移し、

以下略

39: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/28(火) 00:47:33.59 ID:CYtxsc5s0
　
「で、ですから私にモデルなんてとても……ご、ごめんなさい！」

　居心地の悪さにいてもたってもいられなくなった私は、そう言って勢いよくベンチから立ち上がると、
　

以下略

40: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/28(火) 02:01:33.57 ID:CYtxsc5s0
===４「楓、追憶す」

　――けれども、そうやって人の目からは逃げることができたとしても、世の中には逃れることのできないものがあるのです。
　
　例え本人は忘れていても……それはいつか必ず、その人の前にやって来る。

以下略

41: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/06/28(火) 02:02:52.27 ID:CYtxsc5s0
　
「あっ、ホントだ。なんだっけ、こういうの」

「アタシ知ってる！　オッドアイって言うんでしょ？　この前さ、テレビでやってるの見た！」

以下略

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