過去ログ - 【モバマスSS】欲しがりありすのおねだり奮闘記A−SIDE
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12: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/06/28(火) 07:17:25.08 ID:A/K5eAki0
ありすちゃんは私と当たり障りの無い言葉を二、三交わすと、早々に話を切り上げて隣にいるプロデューサーさんの元に移動して行った。

そちらでは会話も充分弾んでいるようだ。

無理もない。

過去のトラウマから友好的に接することのできない私より、
長年プロデュースしてくれているプロデューサーさんの方がどれだけ話しやすいだろうか。

ありすちゃんには気を使わせてしまったかもしれない、悪い事をしたかな…。
そんなことを考えていると、気がつけば一人の少女が遠慮がちに私の前に立っていた。

「み、美優さん…、結婚…お、おめでとう…」

少女は心配になりそうな程の白い顔に微笑みを浮かべながら、そう私に祝いの言葉をくれた。


白坂小梅ちゃん。

スピリチュアルさが魅力のアイドルで、外連味の無い私とはあまり仕事が被った事が無い。


そんな小梅ちゃんが、挨拶もそこそこに私の肩越しに背後をじーっと見つめているのに気が付いた。

「ありがとうね、小梅ちゃん。………如何したの?何かあるの??」

と、私が後ろを振り向きながら尋ねると、小梅ちゃんは、

「うん…良くないモノが見える…よ? …何を言ってるかまではわからないんだけど、凄く恨めしそうに美優さんを見てる…」

私は、その言葉を聞いてビクッと体を竦ませた。


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