過去ログ - 【モバマスSS】欲しがりありすのおねだり奮闘記A−SIDE
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4: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/06/24(金) 07:10:49.12 ID:Vecv5KXU0



あれは十数年前。

私が丁度、目の前にいるありすちゃん位の年齢だった頃の話だ。


私の故郷の山形では、今程ではないが過疎化が徐々に進み、子供も少なくなり学年の子供達が全員顔見知りの様な状態だった。


そんな中でも、同じ町内で同学年の、ある「少女」と私が、仲良くなるのは半ば当然のことだった。


仲が良かった…のだろうか??
今でも時々疑問に思うことがある。


「少女」と私の関係は、まるでお姫様と姫に仕える召使いのそれだった。


彼女は、彼女のご両親が相当年齢が行ってから苦労して授かった一人娘だったらしく、
かなり溺愛されて育てられたようで、服装はまるでお姫様が着るようなフリルの付いた青いワンピースを何着も所持しており、
振る舞いもそれに相応しく、我儘勝手なお姫様のように周りに振る舞っていた。

自然、クラスからは浮いた存在となる。

一方私はと言うと、一般家庭に生まれ、普通に育った普通の少女だった。


そんな私の存在を面白く思ったのか、はたまた自分を引き立てる良い素材になると思ったのか、
彼女は私に接近してきて、私を横に連れ歩くようになった。


押しの弱い私にそれに逆らう事など出来ようも無く、唯々諾々と従うようになり、私たちはいつも二人で行動するようになった。

自然、派手な彼女の横に並ぶと、普通な私は周りに地味な印象を与える。

子供というものは面白いもので、そういう役割が決まるとそういう形に嵌まってしまうらしく、
私はクラスの中で、以前にも増して地味な存在になっていった。



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