過去ログ - 【モバマスSS】欲しがりありすのおねだり奮闘記A−SIDE
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9: ◆Q/Ox.g8wNA[sage saga]
2016/06/24(金) 07:13:41.43 ID:Vecv5KXU0

「だめっ!!返してっ!!」

私は短く叫ぶと、彼女の首に飛びつくように手を伸ばし、ペンダント奪い返そうとした。


まさか召使いも同然の私に、こんなにも激しく抵抗されるとは夢にも思ってなかったに違いない彼女は、
一瞬だけ虚を突かれた様な顔すると、一転、鬼女の様に目を釣り上げて、顔真っ赤にして私に掴みかかってきた。


池の端で彼女と私は必死に揉み合った。


何時しか私は、ペンダントの事も忘れ、ただ只管にこの私の大事なものを奪って行く存在を私の前から取り除こうと、
必死に爪を立てて彼女に突き立てようと闇雲に手を振り回していた。

その試みの一つが偶然彼女の顔面に命中し、私の爪が彼女の瞳にズブリ、と入った。


あの気味の悪い感触は、未だに忘れられない。


その強烈な衝撃に大きく身体を仰け反らせた彼女は、池の縁から足を踏み外しそのまま足を滑らせて水面へと落下していった。


落下といっても、水面から地面まで僅か1メートル程である。


足さえつけば、手を伸ばせば楽々這い上がれる距離だろう。


しかし、池の水深は子供の身長より僅かに深く、少女の足は底に着かず、彼女は片目を抑えながら必死に息をしようと水面でもがいていた。


慌てて地面からしゃがみ込んで、必死にもがく彼女を見下ろす私。

彼女はそんな私を見て、

「美優ちゃん!たすけ、助けてっ!!」

と、叫び、私に向かって必死に手を伸ばしてきた。




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