9:名無しNIPPER[saga]
2016/06/24(金) 22:25:54.05 ID:EdrVsbEMo
――うん、美味い。
――本当ですか?
――ああ、特にこの黒い卵焼きの苦味なんか最高だ。
――むー、嘘は良くないですよ。
――これは嘘ではなく、冗談と言うんだ。
そんな他愛のない話をしながら食事は進む。
「そう言えば、ウサミンさんに洗濯機の使い方も教えてもらったです」
「先週入れたばっかりの最新式なんだけどな。あいつ使い方知ってたのか」
「説明書を読んだそうですよ。ライラさんには少し難しかったです」
「あんなもん、洗濯物と洗剤を入れてボタンを押せば、それで大体なんとかなる」
超音波だの酵素での殺菌だの、機能は色々付いてはいるが、使えなくても問題は無い。
「しかしわざわざ悪かったな、休みの日に来てもらって飯やら洗濯やら」
「いえいえ、楽しかったですよ。ウサミンさんにも良くしていただいたです。お家が近いのは良いことですね」
「呼べば答える腐れ縁、って程じゃないが、ウサミン星まで徒歩2分だからなあ。この家」
住みやすい程よい郊外に一軒家を構えることになり、その家がウサミン星の近くである事に他意はなく、全く偶然の産物である。念のため。
お互いに合鍵を持っていたりはするが、あくまで緊急時用であり、普段から使っているわけではない。決してない。
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