10: ◆2QfXBkV1Yr70[saga]
2016/06/28(火) 22:55:01.16 ID:HYk+8d1n0
???「俺はここの家主!お前はここで寝てたの!」
周子「ああ……」
思い出した。京都からはるばる出てきて野たれ死ぬところだった。
11: ◆2QfXBkV1Yr70[saga]
2016/06/28(火) 23:07:10.31 ID:HYk+8d1n0
中に入ると、古風な内装が目についた。たたきのある玄関、狭い廊下にふすま、昔の家によくある緑色の壁……あれなんていうんだろ?
???「おら、靴脱いであがれ……いや上がるな!ちょっとまて」
そういって後ろから来た彼は奥へと入って行った。ビチャビチャに濡れた体で家に入れたくないのだろう。彼がふすまを開けると、畳にちゃぶ台、それと板の間……板の間?なんだか立派そうな掛け軸まである。いやはや、なんだかすごいところに来ちゃったな。
12: ◆2QfXBkV1Yr70[saga]
2016/06/28(火) 23:21:18.34 ID:HYk+8d1n0
お風呂もやっぱり広かった。いやー、すごいね、ヒノキだもん。
でもお湯を張る時間なんてないし、ましてや人の家でそんなことはできない。普通にシャワーだけにしよう。
シャワーも旧式で、温冷が分かれているタイプだった。あたしんちも昔こんなんやったなぁなんて呟きながら温度を調節する。
そういや服とかどうなるんだろ……ていうか、あの人はいったい何者で、何を考えてあたしを家にいれたんだろ。わかんない。そもそも行きずりの女が雨に濡れて玄関に寝てるだけで家に入れて風呂にいれるような奴の考えなんて常軌を逸している。あたしにわかるはずもない。
ただわかるのは、なんとな〜く敵意がなさそうだ。うん、なんとな〜く、ね。
13: ◆2QfXBkV1Yr70[saga]
2016/06/28(火) 23:32:50.60 ID:HYk+8d1n0
よくわかんない自己嫌悪を抱えながら、あの人が用意してくれた浴衣に着替える。……でも下着がない。いやそりゃまあ、男が女の下着を持ってたら逆にドン引きだけどね。
周子「えーっと、お風呂ありがとうございました」
さっきの板の間に戻ってくると、彼が見えた。今は台所に立っているようだ。スーツの上から割烹着をつけて料理をしている。なんというか、そうとう不格好だ。
14: ◆2QfXBkV1Yr70[sage]
2016/06/28(火) 23:33:28.86 ID:HYk+8d1n0
今日はここまで
15:名無しNIPPER[sage]
2016/06/28(火) 23:37:15.35 ID:+KQ8LP5lo
気のせいかな?最近周子のSSをやけに見る気がする
もっと増えろどんどん増えろ
乙
16: ◆2QfXBkV1Yr70[sage]
2016/06/29(水) 10:11:17.02 ID:K/SZPNA+0
食べ始めたら自分で思っていた以上に身体は食べ物を求めていたようで、料理の感想なんて言う間もなく食べ続けた。
周子「ぷはぁ……おいしかったぁ」
久方ぶりのまともなごはんだった。
17: ◆2QfXBkV1Yr70[saga]
2016/06/29(水) 10:34:10.87 ID:K/SZPNA+0
モバP「……寝るか」
寝る?つ、ついにこの時が……やっぱり油断させておいてのガブリ、男はみんな狼だって婆ちゃんも言ってたし、しかも若い男女が屋根一つ。これはもう食べられてしまいますなぁ
モバP「布団はあそこの部屋にもあるから、使っていいぞ」
18: ◆2QfXBkV1Yr70[sage]
2016/06/29(水) 10:34:55.10 ID:K/SZPNA+0
今日はここまで
19:名無しNIPPER[sage]
2016/06/29(水) 11:47:26.71 ID:3ka+plGUO
乙
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