過去ログ - 島村卯月「シンデレラガール争奪戦?」塩見周子「そうだよー」
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1: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:09:53.79 ID:XWlLCFNw0
島村卯月と塩見周子とシンデレラガールの話です。

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2: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:10:22.64 ID:XWlLCFNw0
とあるパーティー会場の角に彼女はいた。

「周子、こんなところにいたのか」

「やっほー、プロデューサーさん」
以下略



3: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:11:11.17 ID:XWlLCFNw0
控え室にいる島村卯月は緊張のあまり体が固まっていた。


「もうちょっとリラックスしなよ、卯月」

以下略



4: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:11:39.50 ID:XWlLCFNw0
卯月は目を閉じ、こう続けた。


「私は普通でした。自分に自信が無くなって、自分にはなにもできないだなんて思ったこともありました。それでも凛ちゃんや未央ちゃんやプロデューサーさんや他にもたくさんの人たちに助けてもらって」

以下略



5: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:12:16.86 ID:XWlLCFNw0
パーティーも終盤に入った。

いよいよ4代目シンデレラガール塩見周子と5代目シンデレラガール島村卯月が舞台にあがる。

シンデレラガールの象徴であるガラスの靴を贈呈するセレモニーを行うのだ。
以下略



6: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:12:50.83 ID:XWlLCFNw0
いつもとは違う堅い口調で続ける。


「だからこのガラスの靴は返却しません」

以下略



7: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:13:24.30 ID:XWlLCFNw0
「ちょっと待ってよ、周子さん!」


騒ぎが収まらないまま終わってしまったパーティーをあとにし、凛は周子を追いかけていた。

以下略



8: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:13:51.86 ID:XWlLCFNw0
「そんな一方的な言い分通るわけないでしょ!?」

「そーかなー。少なくとも卯月ちゃんは乗り気みたいだけど」


以下略



9: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:14:22.33 ID:XWlLCFNw0
「ちょっとプロデューサー!」


卯月が『シンデレラガール争奪戦』を受け入れると決めてもなお凛の怒りはおさまっていなかった。

以下略



10: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:14:58.13 ID:XWlLCFNw0
ちょっと考えてほしいのだけれど、あんな大事な場でふざけるほど周子は不真面目か?いや、まあ、真面目ってわけでもないけども」

「それは……」

「そりゃ確かにめちゃくちゃだよ。選挙で決まった結果をくつがえそうだなんてふざけてるよ」
以下略



11: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:15:25.50 ID:XWlLCFNw0
塩見周子の『宣戦布告』は世間で大きな話題となった。

事務所の話題づくりと考えるものもいた。

塩見周子の腹いせだと考えるものもいた。
以下略



12: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:16:30.04 ID:XWlLCFNw0
『争奪戦』当日。凛は卯月の控え室にいた。彼女は入り口のドアの近くに立っており、卯月の背中を見ていた。


「もう何回も言ったけど、こんな茶番つき合わなくていいんだよ卯月」

以下略



13: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:16:58.47 ID:XWlLCFNw0
「正直にいうとちょっと尊敬していた。後悔しないでいつも自分らしく生きているところとかね。でも今はよく分からない」

「私もよく分かりません。でも不思議なんです。周子さんのこと恨んだり怖いと感じたり、そんなこと全然無いんです。なんでなんでしょう……」

「卯月?」
以下略



14: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:17:27.22 ID:XWlLCFNw0
そしてライブがはじまる。


15: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:18:18.41 ID:XWlLCFNw0
島村卯月は舞台の上に立つ。

まっすぐ観客席を見つめ口をひらく。

歌う曲は『S(mile)ING!』
以下略



16: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:19:18.93 ID:XWlLCFNw0
ねえ卯月ちゃんは凄いんだよ。

あたしには無いものを持っているんだから。

あたしはいつも流されるまま生きてきた。
以下略



17: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:19:47.18 ID:XWlLCFNw0
そもそもこーゆー風に色々考えるのは苦手なのにさー。

だからあたしは『笑顔』も『挑戦』も分かんない。

さっぱりね。
以下略



18: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:20:15.43 ID:XWlLCFNw0
塩見周子は舞台の上に立つ。

まっすぐ観客席を見つめ口をひらく。

歌う曲は『青の一番星』
以下略



19: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:20:56.42 ID:XWlLCFNw0
周子さんはあんなことを言ってから、批判を受け続けました。

大人のみなさんから、

友達のみなさんから、
以下略



20: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:21:36.58 ID:XWlLCFNw0
でもあのパーティー以来、

私と会うとき周子さんの手はいつも震えていました。

そのとき私はふと思ったんです。
以下略



21: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/06/25(土) 21:22:15.73 ID:XWlLCFNw0
周子さんのいいところを、

私勘違いしていたのかもしれません。

華やかさだけじゃなくて、
以下略



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