12: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/06/25(土) 22:20:57.15 ID:9gikU85z0
やがて根負けしたように、プロデューサーが苦笑した。
P「楓さんがそう言うなら、一緒に食べますか」
楓「やったっ」
思わず彼女がガッツポーズをするのを見て、彼も顔を綻ばせる。
P「にしても意外ですね。好きなんですか」
楓「……お恥ずかしながら」
P「別に恥ずかしがらなくてもいいのに。俺とあなたの間柄ですし」
プロデューサーが不思議そうに言う。
楓「乙女にはハードルが高いんですよう」
P「乙女、ねえ」
楓「プロデューサーさん?」
P「おおっと」
彼らももう、いい大人である。それ故にわかりきっているのだ。
一人で食べる御馳走より、たとえ安上がりでも誰かと一緒に食べる食事の旨さを。
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