92: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2016/07/03(日) 15:21:20.75 ID:cDH2gl540
転校生「そうかな?僕は違うと思うけど」
結希「あら、どうして?」
転校生「結希は『人』を大事にしてるから。自分の目標のためにそれ以外のすべてを切り捨てるだなんて、結希にはできないと思うんだよね」
結希「・・・どういうことかしら」
転校生「人を知って、どうにかしてあげたいという心があるだろ?」
転校生「じゃないと、ミナやレナのことを気にかけたりしないし、卯衣を撫でたり、天を心配したりしないさ」
転校生「僕が君を観察した結果、宍戸結希は仮に家庭を持ったとしても自分の研究以外に無頓着になったりしない。そう推測するよ」
転校生「まあ、整理整頓能力は別だとしてね」
クレプリ(このあげて落とすスタイル)
結希「・・・いつの間にか、私が観察されていたのね。いや、あなたはいつだって誰もかれもを観て聴いて、判断してるわよね」
転校生「『事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである』っていうのはF・ニーチェの言葉だ」
転校生「でも、解釈を限りなく事実に近づけることはできると思う。だから僕は自分で知って、自分の目と耳で確かめる」
転校生「上っ面だけを見ても何もわからないからさ。他人を正当に評価しているという自負はあるよ、だから、結希のこともね」
結希「ええ、そうね。あなたの評価は正確だわ。だから、こんなにも人を信用し、人を信頼する。私と違って、すぐそばで見ようとするから。遠巻きに見るだけの私とは違う」
ありす「転校生さん・・・つも・・・気にかけ・・・くれます・・・」
結希「そうね。だから、風槍さんも相馬さんも卯衣もあなたを信頼する」
結希「瑠璃川春乃だってあなたを認めるし、来栖さんも朝比奈さんもあなたの言うことは聞いてくれる」
結希「あの遊佐さんだって、今はあなたのことを信用はしていないかもしていないけど、信頼はしていると思うわ」
結希「だってあなたは、それだけのことをしてきたのだから」
結希(そう、だからあなたはみんなと仲良くなれる。だから、みんなあなたに魅かれていく)
結希(そんなあなたに、私も憧れているのよ、転校生君)
結希(そして私は、そんなあなたのことを・・・)
転校生「まあ、未来なんてなるようになるんだ。今は今を楽しく生きようじゃないか。ね、ありす」
ありす「はぃ・・・そ・・・ぇすね」
結希「・・・そうね。仮定の話ばかりしても仕方ないわよね」
結希(でもね、転校生君。未来を作ることができるのは今だけなのよ)
結希(自分の未来を作れるのは、今の自分自身だけなのだから)
結希(やりたいことをするには、今からなんとかしないといけないのよね)
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