2:名無しNIPPER
2016/06/29(水) 01:57:08.62 ID:i4J8B5po0
まゆと一緒にロケに行っていたアイドル達は、丁度まゆを診た医者から話を聞いていたところだったらしい。
俺が到着したので医者はもう一度同じ話を今度は俺にしてくれた。
そしてアイドル達からは、まゆがロケ中に突然倒れたので撮影スタッフにここに運んでもらったと聞いた。
P「…ひっでぇ顔」
アイドル達と医者からそれぞれ説明を聞いた後、俺はまゆの病室に入らず一旦トイレで顔を洗う事にした。
と言うより、まゆの所に行く前に一度頭を冷やしたかった、という理由だが。
案の定、鏡に映った良い歳こいたプロデューサーはとてもじゃないが仕事相手の前には出られないような顔だ。何だこのオッサンは。俺か。
P「…よし」
パンパン、と軽く頬を叩く。心の準備は出来た。アイドル達には後は任せておけと言って先に事務所に帰るように言った。
あんまり大勢で詰め寄るのも負担になるだろうからな…。
病室の前に戻るとアイドル達の姿は無くなっていた。言われた通りに先に帰ったのだろう。
まゆの病室の取っ手を掴み、もう片方の手でコンコン、と軽くドアを小突いてノックする。
はぁーい、と部屋の中からドア越しに聞き慣れた声の返事が聞こえてきた。
P「まゆ、俺だ。入るぞ?」
小さな声で言ったつもりは無いのに、何故か返事は帰ってこない。普段のまゆならノックする前にドアが開いて出迎えてくれるので、ちょっと新鮮だ。
P「まゆ?入るぞ」
コンコン、ともう一度ノックしてから、鍵など掛かっている筈も無い引き戸を開けて病室の中に入る。
白い壁
白い天井
白いベッドの上で、白いシーツに半身を包み、風になびく白いカーテンをバックに佇んでいたまゆは
不謹慎だとは思っていても、つい綺麗だと思ってしまった
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