20:名無しNIPPER
2016/06/29(水) 16:08:53.30 ID:i4J8B5po0
まゆの指が、失われてしまったものを探し求めるように在るべき場所を滑る。それでも無くなってしまったものは戻らない。
無くしたものは、もう二度と元には戻らない。
まゆ「…ごめんなさい…」
折角拭いた顔をまた涙でぐしゃぐしゃに濡らして、まゆが謝罪の言葉を呟く。
まゆ「ごめんなさい…ごめんなさい…」
何度も、何度も。まゆには何の非も無いというのに、まるで自分がすべて悪いんだと言うように、まゆはひたすら謝罪の言葉を繰り返す
P「まゆ…」
そんなまゆに耐え切れず、彼女の頭にそっと手を添えて髪を撫でる。数回彼女の艶やかな髪に指先を往復させると不意にその手が捕まれる
まゆ「Pさん…ごめんなさい…ごめん、なさい…」
P「まゆは何も悪くないよ」
か弱い力でギュッ、と握られた手からまゆの震えが伝わってくる。握りしめられた手はそのままに、もう片方の手をまゆの頭に回す
P「まゆのせいじゃない。まゆは何も悪くない」
まゆ「Pさん……Pさぁん……」
まゆをそっと引き寄せると、まゆのほうから強くしがみ付いてくる。縋りつくようにベッドから身を乗り出し、涙に濡れる顔が胸元に押し当てられる
まゆ「ごめんなさい、ごめんなさい…」
P「まゆは悪くないって言ってるだろ?そんなに自分を責めないでくれよ、頼むから…」
まゆ「でも……でも…っ」
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