3:名無しNIPPER
2016/06/29(水) 02:33:11.27 ID:i4J8B5po0
P「居るんなら返事ぐらいしてくれよ。無視されるのは寂しいぞ」
まゆ「ご、ごめんなさい…」
思ったより元気そうでちょっとだけ肩の力が抜けた。病室は個室では無いが今はまゆ以外には誰もいないようで実質個室状態だ。
手近な椅子をまゆのベッドの横に置いて座ると、まゆは何故かシーツをぼふっ、と頭から被って隠れてしまう。
P「おーい、どうした。顔も見たくない?」
まゆ「そ、そうじゃないです!だ、だってまゆ…」
P「倒れたって聞いてこっちはずっと生きた心地しなかったんだ。元気な顔見せなさい、ほら」
まゆ「あっ、あっ」
ちょっと乱暴だとは思うがシーツを無理やり引きはがしてやる。姿を隠していたものを奪い取られたまゆは手で顔を覆うような悪足掻きはせず、諦めた様子だった。
まゆ「あ、あんまり見ないでください…い、今のまゆ、メイクしてないんですから…」
P「そうなのか?全然変わらないぞ」
まぁ、嘘だけど。とは言えウチのアイドル達は元が非常に良い娘ばかりなので、例に及ばずまゆもノーメイクでも十分すぎる美少女だ。
P「元気そうで良かった。みんな心配してたんだからな」
まゆ「すいません…」
P「ゴメンな、慌てて来たからお見舞い何も持ってきてないんだ。バナナでも買ってこようか?」
まゆ「そんな、Pさんがわざわざこうして来てくれるのが、まゆにとって何よりのお見舞いですよぉ?」
P「大事な担当アイドルが倒れたなんて聞いて来ないプロデューサーなんてこの世にいないよ」
まゆ「Pさんは、まゆがアイドルだから大事なだけなんですか…?」
P「そんな憎まれ口叩けるようなら大丈夫そうだな」
まゆ「あ、誤魔化しました」
クスクスと笑うまゆに釣られて俺もつい吹き出してしまう。
こうしていると、本当にいつも通りのまゆにしか見えない。見ないようにしているだけなのかもしれないけど…。
参ったな
これじゃあ言い出せないじゃないか
もう、無くなってしまったんだよ、なんて
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