過去ログ - 剣闘士「あー……マジで試合出たくねえ」
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 21:48:51.85 ID:SDGa6YJWo

剣闘士が体調不良を理由に、試合を直前で棄権するケースは年に何度か発生する。

大昔の見世物興業だった頃はこんなこと認められなかっただろうが、今は認められている。
不調な者を無理に戦わせる方が残酷だ、という風潮が広がっているためだ。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 21:52:44.28 ID:SDGa6YJWo

「おや? 体が震えていますが、どこか具合が悪いのでは……」

「これかい? 武者震いだよ、いつものことさ」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 21:56:40.10 ID:SDGa6YJWo

俺は仮病作戦を断念し、しぶしぶ準備を開始する。


青い鎧、青い兜、青いレガースなどをため息をつきながら装着していく。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 22:02:46.79 ID:SDGa6YJWo

ちなみになぜ全て青色なのかというと、あれはまだ俺が剣闘士になりたての頃、
防具をどれにするか悩んでいると、
(剣闘士の武具は公正を期すため、全て闘技場からの支給品を身につける決まりになっているが、
 どういうファッションにするかは支給品の中から剣闘士自身で選択できる)
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 22:05:54.45 ID:SDGa6YJWo

防具を付け終われば、あとはもう出陣するしかない。

支給品の剣を握り締め、試合場に続く通路を一歩一歩進んでいく。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 22:08:41.33 ID:SDGa6YJWo

「がんばってくださいっ!」



以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 22:12:56.84 ID:SDGa6YJWo

この子の熱い眼差し、かつての俺にそっくりだ。

闘技場が大好きで、剣闘士や闘技場で働く人たちに憧れてた頃の俺に……。

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 22:17:00.37 ID:SDGa6YJWo

スタッフが飛んできた。


「コラッ、どこから入り込んだんだ! ここは関係者以外立ち入り禁止だってのに!
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 22:20:25.70 ID:SDGa6YJWo

試合場の方角から歓声が聞こえる。

吐き気や震えは、もう止まっている。

以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 22:25:08.37 ID:SDGa6YJWo

ある大きな闘技場で、まもなく試合が始まろうとしている。

これから試合を行う二人の剣闘士のうち、すでに一人は入場している。
屈強な外見をしているが、その表情には明らかに過度の緊張と興奮が漂っている。
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/06/29(水) 22:29:06.18 ID:SDGa6YJWo

観客席にて、雑談に興じる若者二人。


「さっすが『ブルーファイター』だわな。恐れも気負いもない顔してる。
以下略



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