過去ログ - 【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語・2 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価・コンマ】あるジオン残党軍指揮官の物語・2

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873:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:02:18.42 ID:5fGWFhtu0
唇を噛む。強く…強く…血が滲むほど…強く。

ローラ「………」

目を瞑る。このことを自らの記憶に焼き付ける為に…このことを戒めとする為に。

以下略

874:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:04:12.46 ID:5fGWFhtu0
オリビア「中尉っ！」

ローラ「わたくしは平気…なのです」

オリビアからの通信にローラは応える。

以下略

875:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:05:03.90 ID:5fGWFhtu0
ローラ「そうですか…では、任務を再開するのです」

ローラは操縦桿を握った。

オリビア「…！」

以下略

876:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:07:40.33 ID:5fGWFhtu0
ローラたちの存在は既に今しがた交戦した偵察部隊によって然るべき場所へ伝えられているだろう。

時間が無いのだ。地球連邦軍の増援部隊がここへ到着するまでに、そう時間はかからないだろう。

地球連邦軍がここにどれだけの増援部隊を送り込むのか、送り込めるのかは分からない。

以下略

877:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:08:18.90 ID:5fGWFhtu0
ローラ「すぅ……はぁ………すぅ………はぁ………」

ローラは深呼吸をする。
落ち着かなければならない。
例えそれがどれ程困難なことであるとしても。

以下略

878:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:09:10.66 ID:5fGWFhtu0
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「な、何なんだよ…？！何なんだよォォォ！！」

以下略

879:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:10:12.72 ID:5fGWFhtu0
男は既に理解はしてはいたのだ。幾ら射撃を続けようとも「目標」に弾丸が命中することは無いということを。

それでも男はトリガーを引き続けた。
いや、引き続けずにはいられなかった。

以下略

880:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:11:11.41 ID:5fGWFhtu0
「ドム」の「ラケーテン・バズ」の弾が味方のジムに命中したのだ。

「ラケーテン・バズ」は「ドム」が使用する大口径無反動砲だ。当たればジムなど一たまりもない。

事実そこには上半身が消滅した僚機「だった」ジムの姿があった。

以下略

881:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:13:53.59 ID:5fGWFhtu0
「MS隊を援護し……」
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ…!ﾄﾞｶﾞｧｧﾝ!ﾄﾞｶﾞｧｧﾝ!
ﾄﾞｶﾞｧｧﾝ!ﾄﾞｶﾞｧｧﾝ!

MS部隊を援護しようとした戦車部隊の隊長は指示を最後まで言い切ることができなかった。

以下略

882:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 22:15:32.86 ID:5fGWFhtu0
「クソッ！クソッ！」

まるで「蜃気楼」を相手にしているようだ。
こちらの攻撃は1発たりとも「敵」には当たりはしない。

以下略

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