8: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/06/30(木) 21:05:38.84 ID:sm7FpiKv0
>子供時代
約2:8に偏った男女比のせいか、その繁殖能力のせいか――人間社会は男性優位だ。
女好きの父親、威張る男たち、精神発達の遅い男児――周囲はそんな男ばかりで、私は自然と男嫌いになっていた。
男性優位の社会において、私のように勝気な女子は周囲から浮きがちだった。
そんな中、私と仲良くしてくれたのが――
いじめっ子『ぎゃあー、鬼ババが怒ったー』ダッ
魔法使い『今度この子をいじめてみなさい、焼くわよ!』
武闘家『ぐすん……』
近所に住む同い年の女の子、武闘家だった。
彼女は頭の回転の悪さ故か、それとも小柄な体のせいか…とにかく、いじめられることが多かった。
魔法使い『そんなに泣いてたら、ますますあいつら喜ぶわよ。全く、何でやられっぱなしなのよ』
武闘家『ぐすっ…女の子は弱くて守られている存在だから、男の子に逆らっちゃ駄目なんだって』
魔法使い『あんた、あんな奴らに守られたいの?』
武闘家『……』
魔法使い『私は冗談じゃないわ。自分の身くらい、自分で守るわよ』
武闘家『…私も、強くなりたい。魔法使いちゃんみたく、強くなりたい』
魔法使い『そう。応援するわよ』
武闘家『強くなるのに、どれくらいかかるかわからないけど……』
魔法使い『……大丈夫よ』ポン
――あんたが強くなるまで、私が守るから
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