31:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:33:07.33 ID:gbwV73Yk0
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32:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:33:49.56 ID:gbwV73Yk0
この日はオフ。
いつもならテレビをつけて占いのコーナーを見る時間だが、昨日の海とのやり取りが頭から離れてくれない。
結局、久方ぶりに、テレビをつけない朝を過ごした。
33:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:34:39.84 ID:gbwV73Yk0
「どうしよう……」
気分が上がらないのは仕方のないことだが、せっかくの休日であることは間違いない。
さて、どのように過ごそうかと思案していると、ふと思い浮かんだ。
34:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:35:31.83 ID:gbwV73Yk0
道を歩くと、こんなに普通の道路だったのかと驚かされた。
というのも、これまで、運勢が少しでも良い日は、まるで世界が輝いているかのように過ごしていたのだが、
逆に、少しでも悪い日は、まるでこの世の終わりかのような雰囲気を感じていたからだ。
35:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:36:06.28 ID:gbwV73Yk0
公園のそばを歩いていると、ベンチで数人の小学生が、一冊のマンガ雑誌を読んでいた。
どうやら、占いのコーナーを見ているらしい。
36:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:36:54.19 ID:gbwV73Yk0
(……)
(あたしも、昔はあんな感じだったな……)
37:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:37:29.79 ID:gbwV73Yk0
いつの間に、忘れてしまっていたのだろうか。
あんなに楽しんでいたのに。
38:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:38:04.58 ID:gbwV73Yk0
ようやく、思い出した。
占いは目的ではない。幸せになるための手段であり、道標にすぎない。
39:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:38:42.02 ID:gbwV73Yk0
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翌日、レッスン前、少し早めに事務所に行くと、海が既に座っていた。
少し顔色がよくない。
40:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:39:13.76 ID:gbwV73Yk0
「あたしね、忘れてたの」
「え?」
41:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 00:39:49.60 ID:gbwV73Yk0
「海ちゃん。ごめんね。それと、ありがとう」
「う、ウチも! ごめん! 何も知らなかった……の……に……」
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