過去ログ - 飛鳥「プロデューサーがエナドリの飲みすぎで死んだ」
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:19:18.33 ID:ML0M3i7n0
その日、事務所にプロデューサーの姿はなかった。
この時間ならデスクワークでもしてるのかと思っていたけど、どうやら当てが外れたらしい。
何人ものアイドルを担当する彼は多忙だ。急な打ち合わせが入ることもままある。


以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:20:37.53 ID:ML0M3i7n0
翌日になってもプロデューサーは事務所に来ない。
ちひろさんが何度も彼の携帯にかけてみるが、無言のまま受話器をおろすばかりだった。

事務所にいるみんなも、その様子を見て様々な反応をしている。
不安そうにする者、怒り出す者、慌てふためく者、いつもと変わらぬよう努める者、ただ祈る者。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:22:25.65 ID:ML0M3i7n0
その日の夜、ちひろさんがプロデューサーの住むマンションを訪ねることになったらしい。
らしいというのも、連いてきかねない子も何人もいるので、アイドルの皆には事後報告にするつもりだったようだ。

結果論だが、その選択は正しかった。

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:23:44.78 ID:ML0M3i7n0
死因の結果は、カフェインの過剰摂取による心臓発作。
プロデューサーはワイシャツ姿でPCデスクに突っ伏し、辺りにはエナジードリンクの空瓶が散乱していたとワイドショーが報道していた。
コメンテーターがエナドリによる死亡事故の前例を持ち出して危険性について語っている。

芸能界での情報の早さといったら、怖いぐらいだ。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:25:20.06 ID:ML0M3i7n0
今日はプロデューサーの葬儀が執り行われる。

「せめて最後くらいは静かに送らせて頂きたいので……」

遺族の方の要望で、ボク達は参列を許されなかった。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:26:12.71 ID:ML0M3i7n0



別れを迎えたからとしても、問題が同じく解決するわけではない。
心の傷は時間が解決してくれると言うが、その逆も然りだ。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:27:02.38 ID:ML0M3i7n0
まず最初は、まゆさんだった。

彼女はプロデューサーの急逝を聞いた瞬間に倒れた。
目を覚ました後もプロデューサーさん、プロデューサーさん……と、うわ言のようにつぶやき、ふらふらと事務所内をさまようだけだ。
元来薄めだったハイライトも消え、その瞳には生気が全く感じられなかった。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:28:51.63 ID:ML0M3i7n0
「まゆちゃん、ずっと部屋から出てこないね……」

食堂で夕食を食べながら、向かいに座る美穂さんが心配そうにつぶやく。


以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:30:24.84 ID:ML0M3i7n0
「まゆちゃん、起きてるかな?」

まゆさんの部屋の前。数回のノックをした後、美穂さんが遠慮しがちに話す。返事はない。


以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:33:37.00 ID:ML0M3i7n0
寮監さんに事情を説明し、マスターキーを使い部屋を確認することになった。
時間にして数分。まゆさんの部屋の前に戻ると、2人がドアを叩きながら名前を呼び続けている。
その騒ぎを聞きつけ他のみんなも集まっていた。


以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 03:34:30.89 ID:ML0M3i7n0
「まゆさんっ!」

寮監さんの制止もきかず、刹那的に部屋に飛び込む。


以下略



64Res/27.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice