過去ログ - 渋谷凛は魔法がお好き -SS速報VIP

過去ログ - 渋谷凛は魔法がお好き

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6:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 21:26:52.42 ID:/ozdzgPSo

　「何でそう思うんだよ」

　「何でって……プロデューサーが『何でもない』で誤魔化すのっていつも私の話だし」

7:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 21:37:51.45 ID:/ozdzgPSo

凛はアイドルを引退した。
やり残した事は何一つ無いと、俺は胸を張ってそう言える。

ラストライブの最後の最後。

8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 21:59:36.74 ID:/ozdzgPSo

　「……凛」

　「ダメ」

9:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 22:11:24.95 ID:/ozdzgPSo

　「プロデューサーからのプロポーズ、待ってるから。とびっきり格好良いやつね」

そう言い放って踵を返す。
言いたい放題捲し立てた挙句、凛は嵐のように事務所から去って行った。

10:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 22:20:30.02 ID:/ozdzgPSo
　― ＝ ― ≡ ― ＝ ―

　「おはよ……って何かやつれてない？」

　「誰のせいだと思ってんだよ……」

11:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 22:37:31.31 ID:/ozdzgPSo

　「ふーん。まぁ、悪くない考えだと思うよ」

　「受ける側が茶化すなよ……で、どうなんだ？」

12:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 22:48:58.10 ID:/ozdzgPSo

受け取った本を鞄にしまい込む。
かつてない程の手応えを感じる営業だったのは言わないでおこう。

　「上がってく？」

13:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 22:56:26.36 ID:/ozdzgPSo
　― ＝ ― ≡ ― ＝ ―

ベッドの上で辞典を一ページずつめくっていく。
二周目を終えて、溜息と共に閉じた。

14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 23:05:00.29 ID:/ozdzgPSo

　「あれ……？いや、確か加蓮の奴の衣装を決める時に……」

身を起こし、デスクトップを立ち上げた。
検索ワードを打ち込んで数分、ようやく合点がいく。そういう事か。

15:名無しNIPPER[sage]
2016/07/01(金) 23:07:39.85 ID:iDTCJcfc0
奇遇だな、俺も魔法使いだ

16:名無しNIPPER[saga]
2016/07/01(金) 23:09:20.80 ID:/ozdzgPSo
　― ＝ ― ≡ ― ＝ ―

　「凛。プロポーズにしに来た」

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