過去ログ - モバP「遅く起きた日は」 ライラ「お出かけですよー」
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7:名無しNIPPER[sage]
2016/07/01(金) 21:04:14.09 ID:vd0Ucal2o

思考が突然に打ち切られる。すぐ後ろから聞こえてきた鳴き声は、聞き覚えのあるものだった。


「ばっ、ハナコ、ダメだって! 待て、待って! ちょっと!」


直後に聞こえてきた声――これも聞き覚えのある声だった――と、茂みから飛び出して来た二つの影。どちらも知っている物だった。


「何してんだ、奈緒……と、ハナコ?」


「あ、あはは……おはよう、ライラ、プロデューサーさん。じゃ、私はこれで――」


「待てコラ」


慌てて去ろうとする襟首を掴んで引き戻す。


「いつから見てた? それと、何でここにハナコがいるんだ。気持ちはわかるが、誘拐はいかんぞ?」


「するか! 昨日から凛と加蓮がウチに泊まってるんだよ!」


顔をサッと赤くして、早口で捲したてる。


「凛の両親が旅行に行くとかで、ハナコと一緒に加蓮の家に泊まる予定だったんだよ。そしたら加蓮が、『あ、そう言えば私も両親が旅行にいくんだったー、うっかりー。という訳で、泊めて奈緒ー♪』とか言い出して押しかけてきてさー……いや、迷惑って訳じゃないんだけど、こっちにも準備ってものがあるし……」


どんどん声が小さくなっていって、後半は殆ど聞こえなかったが。


「随分と嬉しそうだな」


「は、はァ!? 何言ってんだよ、そんな訳ないだろ!? 凛も加蓮も年上を敬うって事を知らないんだよ! お母さんからあたしの小さい頃の話聞き出そうとするし、アルバムは勝手に見るし、ベッドに入ってくるし……今度プールでの撮影があるからって、み、水着まで引っ張り出して着せようとしてくるし……」


あー、うー、と、悶えるように絞り出す。


「まあ、嫌じゃないし……た、楽しいけどさ」




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