過去ログ - モバP「遅く起きた日は」 ライラ「お出かけですよー」
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9:名無しNIPPER[sage]
2016/07/01(金) 21:05:13.43 ID:vd0Ucal2o


「ああ、なるほど。家はここから近いのか?」


「走って20分くらいかな? 休みの日にはたまに来るんだ。最初は家の周りをちょっと走るだけのつもりだったんだけど、ハナコが随分はしゃぐもんだからさ。あたしもちょっと、身体を動かしたくなっちゃって」


そう言って照れたように頬をかく。ウチのアイドルは真面目だなあ。


「で、ジョギングしてたら聞き覚えのある声がしてさ。面白そ……じゃなくて、真面目そうな話してたから、声掛け辛くて」


今更取り繕わんでもいい。


盗み聞きしてたってわけか。まあ、往来であんな話をした俺にも責任はあるが……。


「どの辺から聞いてた?」


「ライラももちろん可愛いよ」


キリッとした表情で声色を作る奈緒。物真似のつもりか。そんなだったか? 俺。


堪えきれずに、二人でプッと噴き出す。聞かれたのが奈緒だけでまだ良かったな。凛と加蓮に知られたらどうなってた事か。


「できればこの事は事務所の連中には……」


「わかってる!わかってるよ、誰にも言わないから。これでも口は堅い方だよ」


ただ、と付け足して。


「他の誰にも言わないから、友紀さんにだけは言わせて? もしくは恵磨さん」


ふざけんな、ウチの喧伝担当ツートップじゃねえか。五分で事務所全体に広がるわ。


「えー、じゃあ誰に言えばいいんだよ。休日にライラとプロデューサーさんが公園デートしてたって。あ、もしかして朝から一緒だったりする? まさか、お泊まり……」


「なわけないだろ。誰にも言わないでくれ、頼むから。ほら、今度飯でも奢ってやるから」


「ちぇー、つまんないの。まあいいや、そろそろ凛達も起きるだろうし。そろそろ帰ろうか、ハナコ……って、あれ、ハナコ?」


そう言って辺りをキョロキョロと見回す奈緒。預かり物だし、迷子になったら一大事だ。


「探すの手伝おうか。いいよな、ライラ――ライラ?」


気付くとライラも姿を消している。まさか一緒にどこか行ったか?




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