過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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14: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:47:30.26 ID:80yP8BrP0
 大和はそんな吹雪を見て、安心したように笑う。

「そう言うと思っていました。吹雪ちゃんがそばにいれば100万人力です」
「えへへ、ありがとうございます」

 語り合う二人の間には信頼がある。
 かつて、大規模な作戦で決戦兵器たる大和を、大胆にも陽動に使う作戦があった。
 作戦は成功したが、敵はせめて大和を沈めようと残存勢力を損害を無視して投入した。
 脱出のため、自分がふたたび囮になると主張する大和から離れず、最後まで大和を守り抜き、自らも生還したのが吹雪と陽炎を含めた5人だったのだ。

「私もできればもう少し一緒にいたいのですけど……。艤装を動かせる状態にしておくだけでコストがかかるとうるさくて」

 深海棲艦の殲滅戦後、予算は急激に削られつつある。5年間にも及ぶ戦いで軍に投じられた金額は膨大であり、逼迫する市民の生活を考えれば当然の措置だった。
 提督と艦娘たちの給料はおおよそ半分、あるいはそのまた半分になり、積極的に艦娘の退役は奨励されている。
 これは予算縮小への対応はもちろん、対外向けのアピールでもあった。あくまでも艦娘は深海棲艦に対抗するための存在であり、人間の国家への脅威ではない、というわけだ。
 最強の艦娘と言われた大和の退役も、この流れの大きな一環である。



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