過去ログ - 吹雪「はやく辞めてくださいよ司令官」 提督「吹雪さんこそ」
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15: ◆36ujqGfUl2[sage saga]
2016/07/02(土) 15:48:19.59 ID:80yP8BrP0
「大丈夫です! 私が司令官をお支えいたします!」
「はい。よろしくお願いします」

 両手こぶしをにぎって、吹雪は決意を表した。その姿に、大和は頭を下げる。
 この世に産まれ出た実年齢という意味では実はさして差がないが、二人はお互いを姉と妹のように思っていた。
 業火の海をくぐりぬけた経験も、今では懐かしい日々だ。
 想い出はそのままに艦娘たちは旅立っていく。この広い鎮守府に吹雪を残して行くのはさびしかったが、提督と一緒なら大丈夫だろうと思う。



 その一週間後、大和は旅立って行った。彼女は小さな雑貨屋を開くのだそうだ。そのうちに吹雪もたずねるつもりだ。

「行っちゃいましたね」
「ええ。もう残っているのは私と、吹雪さんと……」

 提督は数人の艦娘の名前を口にした。
 多くの艦娘が残る鎮守府もあるが、ここはそうではない。軍に残る艦娘のほとんども他の鎮守府へと移り、最低限の人員が残される予定だ。
 これは実はこの鎮守府の提督が退役する、という前提あっての措置だったのだが。
 吹雪は、おそるおそるという口調で疑問を口にした。


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