過去ログ - 暁「加賀さん加賀さん」 加賀「?」
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102:名無しNIPPER[saga]
2016/07/12(火) 08:30:14.18 ID:tW3LF7LuO

加賀「…あの時と同じ、甘い匂い」

彼女の去って行った鳳翔はしっかりと施錠されてしまっていた
けれど、金剛の優しさが尾を引くように
甘い匂いが鼻腔を擽る

あの匂いを感じた日
私は鳳翔に来る前に彼女にあった

あの日も、ここに来ていたのだろうか
あんな風に掃除して
たった一人で、笑って悲しんで
不安を揉み消し、心配を噛み砕き
優しさなど感じさせないように心を叩きのめして…

加賀「私は…私達はとんでもない勘違いをしていたと言うの?」

金剛型戦艦の一番艦、金剛は
あの惨劇以前の
優しいお姉さんのままだった?
だとしたら、あの人は…

加賀「っ!」

怪我を忘れて無理しかけた足の痛みに
私はその場にへたりこむ

加賀「く…」

この足だって、治りやすい比較的綺麗な骨折だと聞いた
強引にへし折ったなら、粉砕骨折していてもおかしくはないのに

彼女の言葉が本当なら、捨て駒にされないために
治りやすく。けれども出撃出来ない骨折をさせた

加賀「…どうして、言わないの?」

加賀「どうして、なにも言って…くれなかったの?」


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