過去ログ - 暁「加賀さん加賀さん」 加賀「?」
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123:名無しNIPPER[saga]
2016/07/13(水) 20:09:05.81 ID:6nyxdTwCO

あの大戦、あの逃走から半年ほど経過した
大戦に勝利したからか、それとも
あれが深海棲艦にとっての最期の悪あがきだったのか
深海棲艦が出てくる頻度は激減し、
残党狩りという名の遠征だけが艦娘の仕事となっている
鎮守府の数もひとつ、またひとつと減らしていくらしい

艦娘の処遇に関しては、伝え聞いた話なので不確かだけれども
軍縮に伴って一部を残して大幅に解体しているとのこと
ただ、その解体というのが殺処分ではないか。という噂が流れている

というのも、解体された艦娘がどうなったか
姿を見た人が居ないからだ

さて。私たちに関してだけれど
あの日の山小屋で変わらず、過ごしている
年長組―正規空母―はそれぞれ仕事を何とか探し出して働き
駆逐艦に関しては、家で出来る副業を翔鶴さん名義でやっている

戸籍のない私達だけれど、戦時中というのも幸いして
上手い具合に新しい戸籍を発行中
そこらへんの上手なわたり方を披露してくれたのは電さん
さすが、長年秘書艦だっただけはあると、素直に思った
それでも
戦争孤児は意外に多くて、順番が回ってくるのはもう少し後になりそうだけれど
それが終わり次第、電さんたちには学校に通ってもらう予定

大変な毎日だけれど
命を懸けていた日々とは比べ物にならないほど楽で、生きやすくて
何より楽しくて、幸せで
だからこそ……あの人が居ないことが残念でならなかった

「おーい。加賀君」

加賀「ぁ、はい」

少しぼうっとしてしまっていたらしい
仕事をしないと……

「ちょっと、これを隣町の支部に持って行ってくれないか?」

加賀「分かりました。これだけで問題ありませんか?」

「ああ、それだけ――じゃない。っと。これもだ」

能力的には秀でていても
ちょっとばかり抜けのある上司は無い髪を掻く
残念ながら、そっちはちょっとではない

「すまないが。頼む。急ぎでね」

加賀「いえ」


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