過去ログ - 暁「加賀さん加賀さん」 加賀「?」
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53:名無しNIPPER[saga]
2016/07/06(水) 20:05:40.93 ID:vn7b5TAqO
曖昧な彼女に代わって嗅いでみたものの
言う通り不明瞭な感じだった
けれど
私はこの匂いを知っている気がする
あくまで、気がするだけ
そこに居るのに見えない潜水艦を相手にしているような不快感を感じて瑞鶴を見ると
彼女も同じようで
顔をしかめて見返してきた
記憶にある
身に覚えがある
なのに、思い出せない
今ここに漂う薄れた匂いは頭の中の記憶なのかもしれない
加賀「!」
考え込む私たちの空気を穿つ炸裂音
瑞鶴「っ」
動くまもなく二度目の発砲音
加賀「何が…」
鎮守府の警報は沈黙を保つ
まるでその発砲が正当であるというかのように
鎮守府中が静観しているだけのような気がした
瑞鶴「何してるのよ!」
彼女が叫ぶ
瑞鶴「執務室のほうから聞こえたわ」
加賀「提督が心配?」
瑞鶴「バカ言わないで」
彼女は睨む
瑞鶴「電が。に決まってるでしょ」
聞かれたら不敬罪とやらで処刑されるだろうが
実際、私たちは提督を敬う気など無いのだから仕方がない
そして私は彼女と共に執務室へと向かった
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