過去ログ - 【ラブライブ】ほのかな憂鬱
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172: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/14(木) 01:07:42.97 ID:8XjtunXF0
絵里と希とは校門前で待ち合わせしている。

「さすがにこね。」

何がさすがなのかよく分かんないけど、絵里はよくそう言うわね。
以下略



173: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/14(木) 01:08:19.74 ID:8XjtunXF0
元々ライブの時は、気持ちが逸って時間より早く来てしまうのよね。

性分なんだから仕方ないのよ。

私が出る訳じゃないけど。
以下略



174: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/14(木) 01:09:26.73 ID:8XjtunXF0
「完全に卒業してから、まだ1カ月半しかたってないのに、ずいぶん久しぶりな気がするわ。」

3人で少し前まで通っていた音ノ木坂学院を眺めながら、絵里がしみじみと言う。

卒業してまだ1カ月半なのに、ずいぶんと距離が遠くなった気がする。


175: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/14(木) 01:10:16.12 ID:8XjtunXF0
「ウチらも色々変わってるって言う事なのかな。」

希の気持ちも少しは分かる気がする。

「ま、どうしたってそうなるわよ。」
以下略



176: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/14(木) 01:11:20.17 ID:8XjtunXF0
講堂は思ったよりずっと埋まっていた。

中々の盛況ぶりに、OBとして鼻が高くなる。

隣にいる人が、私達に気付き声を上げようとすると、そっと絵里が人差し指を口の前に立ててウィンクする。
以下略



177: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/14(木) 01:11:51.64 ID:8XjtunXF0
「花陽ちゃん、乗り越えたみたいやね。」

希の言う通り、花陽の表情は今までμ'sで歌ってきた以上の凛々しさが伝わってきた。

「みなさん、今日は私達のライブに来てくださってありがとうございます。この歌は、今を悩んでいる人、あと一歩が踏み出せない全ての人へ送る応援の歌です。」
以下略



178: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/15(金) 01:09:09.85 ID:DFgXzica0
「始まったわ!キャー亜里沙ーーー!」

絵里はもう、恥も外聞もないほどのシスコンっぷりね。

さっきまでのKKEはどこへやら、ここにいるのは只の妹バカだった。


179: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/15(金) 01:10:08.06 ID:DFgXzica0
私達のいないアイドル研究部のステージを外側から眺めるのは、すごく奇妙な感覚だった。

今すぐにでもあの場に立ちたい。

希を見ると、たぶん同じことを考えてたんだと思う。


180: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/15(金) 01:11:03.66 ID:DFgXzica0
もう、あそこは私達の居場所じゃないんだっていう喪失感。

後輩たちが立派にステージに立っている事を誇らしく思う気持ち。

色んな気持ちがごっちゃ混ぜになっている。
以下略



181: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/15(金) 01:12:07.49 ID:DFgXzica0
ひとしきり感慨に浸ると、徐々に粗が見えてくるのは性格なのかしら。

雪穂と亜里沙の動作が拙いのはある意味仕方がない。

私達だってそうだったんだから。
以下略



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