238: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:42:45.40 ID:EGHscyPg0
さっきまでのノリで返事をしたけど、凛ちゃんは凄い真面目な顔だった。
「私、ちゃんとみんなのリーダーできてるかな?」
「え?」
239: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:44:01.00 ID:EGHscyPg0
「凛ちゃんは立派だよ!海未ちゃんだって『凛は頼もしくなりましたね。』って褒めてたんだから!」
「あはは。穂乃果ちゃん海未ちゃんのマネ上手だにゃ。」
「私も海未ちゃんと同じ意見だよ。私なんかより、ずっとリーダーしてるよ!」
240: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:46:44.87 ID:EGHscyPg0
「穂乃果ちゃんは、今でもみんなのリーダーだよ。みんなが穂乃果ちゃんの事を頼りにしているの。」
「えへへ〜そっかなぁ?でも、嬉しいこと言ってくれるねぇ。」
おちゃらけてみたけど、凛ちゃんの顔はずっと真面目なまま、真っ直ぐな目で私を射抜いてくる。
241: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:47:43.42 ID:EGHscyPg0
ご飯もお風呂も、みんなでいるのは楽しかった。
けどずっと、凛ちゃんに言われた事が頭から離れない。
私が、後ろばかり振りむいている。
242: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:48:43.42 ID:EGHscyPg0
いつのまにか寝たみたい。
空が薄明るくなったころ目が覚めた私は、みんなを起こさないように外に出る。
「んーーーー!気分は晴れないけど、朝は気持ちいいね!」
243: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:49:46.77 ID:EGHscyPg0
「そっか、あの時の私は前しか見てなかったなぁ。」
思ったことを口にしてみる。
今ここで少しでも吐き出したら気持ちが楽になるかな…。
244: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:50:40.98 ID:EGHscyPg0
「何にもないなんて、あるもんですか。」
不意の背後からの声に振り返る。
海未ちゃん、みんな・・・。
245: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:53:43.69 ID:EGHscyPg0
「あなたが引っ張っていってくれたからこそ、皆がここにいるのです。」
「穂乃果ちゃんが空港で引き留めてくれなかったら、私は独りぼっちになってたんだよ。」
「穂乃果ちゃんが励ましてくれたから、前のライブで自分を取り戻してセンターを務められたの。」
246: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 01:59:30.41 ID:EGHscyPg0
だって、だって穂乃果は!
「先頭に立ち、切り開く者の重圧は私達には想像もできません。でも私達にはあなたの背中を支えて、共に歩むことができるんです。」
「穂乃果ちゃんの全てを信じられる。だから穂乃果ちゃんも私達の事を信じて!」
247: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 02:01:58.54 ID:EGHscyPg0
去年と同じ浜辺で、去年と同じように手を繋いで並ぶ。
私にはみんながいる。
大切な仲間たちが、私の残せる唯一の証って分かったから。
248: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/20(水) 02:03:20.04 ID:EGHscyPg0
よし!
悩むのやめーーー!
「じゃあ、凛ちゃん!今年の目標は?!」
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