46: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:00:31.27 ID:o3GVnFaI0
 花陽ちゃんは何かを考え込むように俯いている。 
  
 「気長に待てばいいと思うよ。雪穂も亜里沙ちゃんもいるんだし。」 
  
 去年の私は色んな意味で急いでいたけど、今はもう違うから。 
47: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:03:38.60 ID:o3GVnFaI0
 でも、花陽ちゃんは今の1年生に変な風に誤解されてるんだよねぇ・・・。 
  
 そのイメージを覆す良い方法ないかなぁ・・・あ、そうだ! 
  
 「花陽ちゃん!やっぱり待ってるだけじゃなくて攻めなきゃいけない時もあるよ!」 
48: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:05:22.94 ID:o3GVnFaI0
 みんなが帰ってくると、私は早速ライブの提案をする。 
  
 「どうして花陽を指名なのですか?」 
  
 海未ちゃんが当然の質問をしてくる。 
49: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:06:35.79 ID:o3GVnFaI0
 すると、凛ちゃんが嬉しそうに机に乗り出す。 
  
 「上手くいけば、両方の問題を解決できるかもしれないって事だよね!」 
  
 「まあ、今年のラブライブに向けて活動アピールしていかないとだから、ちょうど良いんじゃない?」 
50: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:08:47.90 ID:o3GVnFaI0
 「それじゃあ、雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんはどうするの?」 
  
 ことりちゃん良い質問!。 
  
 「もちろんっ!二人ともデビューだよ!」 
51: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:54:23.84 ID:o3GVnFaI0
 今日の練習が終わり、クールダウンしているときに、ふと周りを見てみる。 
  
 ライブの日まで、あと2週間。 
  
 やっぱり目の前に目標ができると、張り合いが出てくるよね。 
52: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:55:36.48 ID:o3GVnFaI0
 海未ちゃんは凛ちゃんと一緒にトレーニングとダンスの組み立て。 
  
 真姫ちゃんのボイストレーニング。 
  
 ことりちゃんはこの間弟子入りした1年生と新しい衣装の制作を。 
53: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:56:37.01 ID:o3GVnFaI0
 みんながみんなのできる事をやっている。 
  
 何だか青春っ、してるよね。 
  
 はぁ・・・、それに引き換え、私は何もしてないなぁ。 
54: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:57:46.60 ID:o3GVnFaI0
 「・・・か。・・・のか。」 
  
 「穂乃果!」 
  
 うっひゃあ! 
55: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 00:59:33.55 ID:o3GVnFaI0
 5月になって、校内ライブの日がやってきた。 
  
 空は快晴、ライブ日和だよ! 
  
 雪穂は朝から初ライブの緊張でガチガチ。 
56: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2016/07/05(火) 01:00:42.78 ID:o3GVnFaI0
 開演直前、もう舞台袖に待機中なんだけど、やっぱり花陽ちゃんはちょっとおかしい。 
  
 「花陽ちゃん、大丈夫?」 
  
 ことりちゃんが心配して声をかけるんだけど、ダイジョウブデスって明らかに大丈夫じゃない返事しか返ってこない。 
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