過去ログ - 理樹「学校をサボりたくなる瞬間」
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8:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 02:42:15.26 ID:bVYZzUg40
街
理樹(街に着くと天気は小雨となっていて、髪をワックスで整えていない限り傘はもう必要なくなっていた。そして街はこんな日でも人がいた。ほぼ貸切状態であることを期待したのにがっかりした気分だ。きっと今日は休みだったり、僕みたいにサボっている人たちなんだろうな)
理樹「さて、どこに行こうかな?」
理樹(デパートで買い物をする事もないし、商店街で鈴のためにモンペチを買うとしても帰りでいい)
キュー……
理樹(そういえば朝ご飯を食べていなかった。もう7時を過ぎている。たまには静かな場所で朝ご飯を食べてみたい。カフェにでも行こう)
「エッヘヘ!マジで!?」
「いやいや、気にしないとダメでしょっ」
「エグい!それか俺のに入る?」
理樹「………………」
理樹(せっかくの特別な気分がぶち壊された。いや、別に騒ぐのはいい。賑やかなのは良いことだし、みんなが笑顔なのは好きだ。だけど僕が珍しく、まるで音一つしない美術館で絵を楽しんでいる文化人かのごとく非日常を楽しんでいるところに笑い声をあげるのは如何なるものか)
理樹(そして特に何も考えずその楽しそうな会話をする人たちの方を向くとみんな傘をさしていた。だけど1人だけ僕と同じく濡れたままの人がいた。それは、金色の髪の少女だった)
理樹「ワオ…」
理樹(腰まである髪を後ろで束ねていて後ろ姿を見るだけでもとても活発そうな子だった。今では珍しい、正統派のポニーテールだったので思わずまじまじと見てしまう。どれ、顔も見てみよう。周りの人達がちやほやするくらいなんだからさぞかし……)
「大丈夫だって!これくらいの雨なら傘なんかあってもなくても一緒だからっ」
理樹「……………っ」
理樹(とても綺麗だった。そして、とても、あまりにも、似ていた。彼女に)
理樹「沙耶………!」
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