133: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:51:39.82 ID:6jlu7Hr00
提督「そういえば、私室に指輪があった。大本営から支給されるものではなかったが……」
加賀「当たり前よ……相手は艦娘じゃないわ。それと正確に言うなら結婚じゃなくて、婚約よ」
134: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:52:08.70 ID:6jlu7Hr00
提督「ああ……そうか思い出した。軍の派閥争いに巻き込まれて、私を身内に取り込むために、あの中将が自分の孫を使ったんだったな……」
加賀「提督は脅されたんでしょう? あの男に……」
135: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:52:38.75 ID:6jlu7Hr00
提督「話が逸れたな。すまない、無駄な時間を取らせた。さあ、長門……」
長門「……」
136: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:53:10.69 ID:6jlu7Hr00
提督「……私はただ、皆に幸せになって欲しかっただけだ。こんな争いなど早々に終わらせて、もう一度普通の娘に戻って欲しかった」
加賀「私たちも同じよ。提督……貴方が私たちの幸せを願ってくれるように、私たちも貴方の幸せを願っていた。
137: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:53:47.85 ID:6jlu7Hr00
加賀「提督……」
加賀「なぜ私たちを置いて逝ってしまったの……? 私はずっと貴方を守れなかったことを後悔してきたのに……どうして今度は私たちの手で貴方を沈めないといけないの……?」
138: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:54:13.07 ID:6jlu7Hr00
長門「私は……陸奥を沈めた貴方が許せない……」
長門「でも、貴方には返しきれないほどの恩があって、思い出があって……私も提督を守れなかったことをずっと悔やんできた……」
139: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:56:17.76 ID:6jlu7Hr00
加賀「提督……私たちと一緒に行きましょう」
金剛「Good idea! そうだよ提督、こっちに来なヨ! みんな絶対喜ぶヨ! 最初はちょっと白黒すぎてびっくりするだろうけどサー」
140: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:56:49.09 ID:6jlu7Hr00
長門「提督……? 何処へ行く?」
提督「……」
141: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:57:37.90 ID:6jlu7Hr00
提督「口で説明するのは難しいな、こればかりは成ってみないと分からん……。ただ私も他の深海棲艦同様、お前たちに害を成す存在でしかないということだ」
金剛「でも提督は提督デース! 他の深海棲艦と違って私たちの事、攻撃しないネ!」
142: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:58:24.39 ID:6jlu7Hr00
提督「艦娘であるお前たちが理解するのは無理だろうが……これは本当にどうしようもないんだ。抑えられるものでもない……」
提督「加賀、金剛。私の最後のわがままだ。聞き入れてくれ。出来れば……見届けて欲しい。そして他の娘達にも伝えてくれ、お前たちを指揮できたことが、私の誇りだと」
143: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 15:58:52.70 ID:6jlu7Hr00
提督「自分の本懐を思い出せ。お前たちに宿る魂は、深海棲艦を倒すことを目的としているはずだ。その本能に従えばいい」
長門「でも貴方は提督だ。例え深海棲艦であっても、貴方は私の提督なんだ」
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