154: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 16:05:53.36 ID:6jlu7Hr00
提督「一つ聞きたいことがあるのだが……お前たちは沈んでしまった艦娘たちと、また巡り合うことはできると思うか?」
長門「おかしなことを聞くな。それが出来るならこうも悲しみはしない」
155: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 16:06:44.29 ID:6jlu7Hr00
提督「なるほど、便利なものだ。道理で無線機がいらないわけだ……」
金剛「提督……?」
156: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 16:07:37.98 ID:6jlu7Hr00
提督「……分かった。お前の姉妹や、大井や北上、天龍に龍田、瑞鶴に翔鶴……とにかく皆にもよろしく伝えておいてくれ……私が敵に回ったと……」
金剛「もちろんデース! 榛名に話したらぜーったい飛びついてくるに決まってマース!」
157: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:16:02.65 ID:6jlu7Hr00
大和「提督……!」
提督「おー大和か」
158: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:16:32.87 ID:6jlu7Hr00
大和「……会ったのですか……彼女たちと……」
提督「どうだろうな。死者に会うなどと、もしかしたら私は白昼夢を見ていたのかもしれない」
159: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:17:10.42 ID:6jlu7Hr00
提督「……ふふ」
大和「……どうして笑うんです」
160: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:17:36.71 ID:6jlu7Hr00
提督「侵攻作戦のとき……お前は他の者には目もくれず、私を海の底に引きずり込みに来ただろう。本拠地を捨てるという暴挙に出てまで……
もしお前たちの主力艦隊が残っていれば壊滅などという事態にはならなかっただろうに」
161: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:18:07.93 ID:6jlu7Hr00
大和「勿論、私は最初から皆に訴えていましたが、多くの人たちは敗北の二文字が見えるまで理解しようとしませんでした。
そしてそんなに言うならばと、私が深海棲艦の指揮を執っていたのですが……」
162: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:18:44.57 ID:6jlu7Hr00
大和「いいえ、提督の考えはもう私には分かりませんでした……だから、ただの勘です。でも理屈っぽいのは変わらないと思ったから、不意打ちには弱いんじゃないかって……」
提督「……理屈っぽいか。先ほど同じようなことを言われたな。確かにあのタイミングで攻められるなど予想だにしなかったが……よくそれで部下が付いてきたな」
163: ◆PU9YxOvRdg[sage saga]
2016/07/03(日) 17:19:17.81 ID:6jlu7Hr00
大和「深海棲艦は生前の未練や執着、欲望、本能といったものに強く影響を受けます。私たち艦娘の場合は……戦うことです。
これは私たちに中にある、在りし日の戦艦の魂がそうさせるんです。でも……貴方は違う」
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