過去ログ - 凛「店番しててもアイドルはやってくる」
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:35:45.40 ID:v++FBTDD0
※凛「店番と、アイドルと」の続編です。
よろしくお願いします。
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名無しNIPPER
[saga]
2016/07/03(日) 18:37:18.97 ID:v++FBTDD0
夏休みが明けたばかりだが、それでも照りつける太陽の強さは少しずつ弱まってきてるように感じる。
これから日が落ちるのも早くなり気温も下がって、そうしてあっという間に夏が終わるんだろうな。
ところで花というものは、贈り物として買う人も多い。その場合は見た目の他に花言葉を考慮することがほとんどだ。
恥ずかしくて面と向かって言えない気持ちを、花に託して贈る。
今日も、そんなプレゼント選びの相談者がひとり。そんなある残暑厳しい日のこと。
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:39:56.29 ID:v++FBTDD0
まゆ「こんにちは、凛ちゃん。まだまだ暑いですねぇ」
凛「いらっしゃい。うん、暑いからとりあえず奥入りなよ」
まゆ「はい、お邪魔します」
以下略
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名無しNIPPER
[saga]
2016/07/03(日) 18:41:10.25 ID:v++FBTDD0
凛「それで、どんな花を探してるの?自分用か、それともプレゼント?」
まゆ「はい。もうすぐまゆの誕生日なので、プロデューサーさんにプレゼントしようかなぁって」
凛「……ん?」
以下略
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名無しNIPPER
[saga]
2016/07/03(日) 18:42:16.87 ID:v++FBTDD0
凛「えっと、自分の誕生日にプレゼントを渡すの?」
まゆ「はい。プロデューサーさんは、みなさんの誕生日には欠かさずプレゼントを用意しますよね」
凛「アイドルの人数が人数だから、シュシュとかちょっとしたお菓子とかだけどね。それでも凄いけど」
以下略
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:43:37.13 ID:v++FBTDD0
凛「まゆはプレゼント交換がしたいってこと?」
まゆ「いえ、交換ではなくて、まゆがプレゼントを渡せるだけでもいいんですけど」
凛「それならプロデューサーの誕生日とか、もっと言えば別にいつでも渡せばいいんじゃないの?」
以下略
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名無しNIPPER
[saga]
2016/07/03(日) 18:45:07.29 ID:v++FBTDD0
凛「ベタな所でバラとか?真っ赤なやつ」
まゆ「バラは素敵ですけど、去年のプロデューサーの誕生日に、桃華ちゃんがこーんなに大きなバラの花束を渡してたんですぅ……なのでバラは避けようかなって思います」
凛「あー、あったねそんなこと……」
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:46:27.76 ID:v++FBTDD0
凛「うーん、どうしよう……」
まゆ「注文が多くてごめんなさい……凛ちゃんを困らせちゃってますね」
凛「花屋はただ売るんじゃなくて、お客さんの本当に欲しい花を見つけるのも仕事だから。気にせずどんどん意見出して」
以下略
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:47:38.47 ID:v++FBTDD0
凛「プロデューサー、誕生日の翌日に『ウチには花瓶がないから鍋から皿から洗面器まで花瓶代わりにしてるよ』って桃華に話してた気がする」
まゆ「そ、そんな……!」
凛「独身一人暮らしの男性だったら、花瓶持ってないのはまぁ普通だよ……ごめん、そのこと失念してた」
以下略
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:48:35.85 ID:v++FBTDD0
凛「まゆ、まだ諦めちゃ駄目。花瓶がないなら、鉢にすればいいの」
まゆ「あ、そっか……これ見たことあります。たしか、アイビーでしたか?ホームセンターとかでも売ってましたぁ」
凛「そう。丈夫で成長も早いから観葉植物初心者でも育てやすいよ」
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:50:37.80 ID:v++FBTDD0
凛「お待たせしました、どうぞ……ラッピングは自分でやるんだよね?」
まゆ「はい、リボンを結ぶのは得意ですから♪」
凛「喜んでくれるといいね」
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:52:45.69 ID:v++FBTDD0
花屋の朝は早く、夜が明けきる前に始まることも少なくない。
早朝には花市場で仕入れの花を選んで、店舗に戻ったら準備をして……鮮度の良い生花を提供するためには、想像以上に手間と知識が必要になる。
両親が仕入れに出向いている間、私はまだ薄暗い店先で掃除をしていた。ごくたまに、こうして朝の準備も手伝っている。
東の空に太陽が昇り始めているが、今朝の冷え込みはずっと強い。鼻の頭が冷気でピリピリとしていた。
こんな早朝では店の前を通り過ぎる人もまばらで、せいぜい新聞配達の人くらい。
以下略
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:53:43.78 ID:v++FBTDD0
悠貴「あっ、おはようございますっ」
真尋「凛ちゃんおはよう!朝から手伝い?偉いねー!」
珠美「本当に凛さんはご立派ですね!珠美も見習わなくては!」
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:54:38.23 ID:v++FBTDD0
凛「……この4人だと悠貴が一番年下なんだよね」
悠貴「え?そうですね、まだ中1ですし……あっ」
珠美「た、珠美のこと見て言いましたよね!ちっちゃくても年上ですよ!」
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:55:11.70 ID:v++FBTDD0
真尋「凛ちゃんは第一印象で損しちゃうタイプだよねー」
悠貴「私も最初は大人っぽくてしっかりしてるイメージを持たれますっ、本当はそんなことないんですけど……」
珠美「悠貴さんは可愛い衣装も増えてきてますし、きっとファンのみなさんも悠貴さんの可愛さ、わかってますよ!でも珠美は……」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/07/03(日) 18:55:56.24 ID:v++FBTDD0
凛「お待たせ。珠美、この鉢を見て」
珠美「え、草だけで何も咲いてませんが……」
真尋「何ていう名前なの?」
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 18:56:50.43 ID:v++FBTDD0
凛「スーパーベルの花言葉は“ありのままの自然な心で”。珠美が小さいことを気にして、かっこいい女性に憧れる気持ちもわかるよ。なりたい自分を持ち続けることっていいことだと思う」
凛「でも……だからって、いまの珠美に魅力がないってことはないよ。いまの珠美もかっこいい部分とか、もうたくさん持ってるんだから」
悠貴「うんっ!珠美さんは珠美さんですよっ!」
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 19:00:05.57 ID:v++FBTDD0
凛「ランニング中に引き留めてごめんね。珠美には荷物まで持たせちゃったし」
珠美「いいですよ!大事に育てて、花を咲かせてみせます!」
真尋「咲くころには珠美ちゃんも少しくらい大きくなってるでしょー」
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19
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 19:00:59.10 ID:v++FBTDD0
春の大型連休後半の昼下がり。穏やかな風が吹いては、あちこちで鯉のぼりが泳いでいる。
連休だけあっていつもよりお客さんも多かったけど、いまは花を見るより食事をする人が多いだろう。いまは店内にお客さんの姿はない。
時間的に、そろそろお母さんが配達から帰ってくるかな。
なんて思ってたら、やってきたのは意外な2人組だった。そんなよく晴れた日のこと。
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 19:01:50.67 ID:v++FBTDD0
周子「やっほー、元気してる?」
歌鈴「こんにちは、お邪魔しましゅ……はうぅ、また噛んだ……」
凛「あら、いらっしゃい。何か珍しい組み合わせだね」
以下略
21
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名無しNIPPER
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2016/07/03(日) 19:02:51.23 ID:v++FBTDD0
周子「こないだ実家からお茶葉が届いてさー。でもティータイムには少し早いし、お茶請け買うついでにお散歩中ってわけ」
凛「そっか、もう新茶の時期だもんね。お茶請けはなに買うの?」
歌鈴「具体的にはまだ……ただ、せっかくの一番茶なので、やっぱり和菓子がいいかなって」
以下略
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