過去ログ - 泉の女神「あなたが落したのは…」
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168: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:18:24.27 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「ところで今日はどうしたの?」
少年「そうそう、頼まれてた食糧の買い出しに行ってきたんだ。食糧はハーフエルフの家に置いてきたよ」
ハーフエルフ「ありがとう。この耳だと村に行きにくいから…」
169: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:21:13.25 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「そうかなぁ。まあ、あたしは少年に迷惑かけてばかりだから、まず自分のことを何とかしないとね」
少年「そんなことないよ。買い物くらいいつでも任せてよ」
ハーフエルフ「うん、いつもありがとう」
170: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:22:24.57 ID:qPBIOm/20
少年「効き目が全然ないとか?」
ハーフエルフ「なくはないんだけど、ものすごく弱いの」
少年「弱いってことは、完全に間違っている訳じゃなさそうだね」
171: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:26:28.24 ID:qPBIOm/20
−−−−−(数年後)−−−−−
村人B「この前頼んだ頭痛薬はできてるかい?」
ハーフエルフ「はい、ご用意しております。少々お待ちください」
172: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:27:25.58 ID:qPBIOm/20
少年「こんにちはー!」ガチャ
ハーフエルフ「こんにちは」
少年「今日は忙しそうだね」
173: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:28:26.99 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「何か起きてるの?」
少年「ああ、ハーフエルフは『魔王』って知ってるか?」
ハーフエルフ「……」ジト
174: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:31:07.33 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「魔王は、私が小さいころから人間界に侵攻していたと聞いたことがあるけど…」
少年「本格的に魔王の攻撃に晒されてきたのは南方の島国で、この王国は一部の魔物との小競り合いって感じだったんだ」
少年「ところが、最近は王国の港町に魔王軍の本体が攻めてきているらしい」
175: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:35:38.88 ID:qPBIOm/20
−−−−−(数年後)−−−−−
男性「えーっと、解熱剤はできますか…?」
ハーフエルフ「あ、はい。できますけど、どなたが熱を出されたんですか?」
176: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:36:37.12 ID:qPBIOm/20
少年「失礼する!」ガチャ
男性「えっと、確か君は村の傭兵さんの…」
少年「あっ!父がいつもお世話になっています!」
177: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:38:50.03 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「お待たせしました。こちらがお子さん用の解熱剤です」ゴトッ
男性「おお、助かります」
ハーフエルフ「1日3回、食後に飲ませてくださいね」
178: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 00:41:57.82 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「少年!」タッタッタッ
少年「ハーフエルフか、薬屋は繁盛しているようだな」
ハーフエルフ「おかげさまで、最近はお客さんも以前みたいにコソコソ来る感じじゃなくなったわ」
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