過去ログ - 泉の女神「あなたが落したのは…」
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208: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 23:43:23.91 ID:qPBIOm/20
村の傭兵「勇者は、仲間も連れずに単身で村長宅を訪ねたそうだ。そして村長に『この剣の持ち主にお会いしたい』と言ったそうだ」ガチャッ
ハーフエルフ「この剣は…!」
村の傭兵「ああ、ハーフエルフ殿が息子に渡された鉄の剣だ」
209: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 23:46:56.89 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「そんな…」
村の傭兵「そして、魔王戦で心が折れかけた勇者を『お主らと共に生きて帰るために闘うのだ!』と叱咤し続け、死ぬ直前まで善戦したとのことだ」
ハーフエルフ「戦士…」
210: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 23:49:40.39 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「ところで村の傭兵さん」
村の傭兵「今度は何であろう」
ハーフエルフ「勇者が立ち寄ったなら、私も呼んでくださればよかったのに」
211: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 23:53:18.69 ID:qPBIOm/20
ハーフエルフ「そんな…、でも、戦いは終わったんですし」
村の傭兵「とんでもない。これから国内の矛盾が噴出しはじめるに違いない。勇者を必要とする戦いは増えるだろうし、世の中は勇者を求めるだろう。絶対的な善や悪がいないこれからこそ、勇者としての力量が問われるのだ」
ハーフエルフ「平和とは難しいものなのですね」
212: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/11(月) 23:57:00.42 ID:qPBIOm/20
本日の投下は以上です。
213:名無しNIPPER[sage]
2016/07/12(火) 21:28:08.10 ID:DhrlfNw/o
少女の内輪揉め中に落ちたやつか
214: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/16(土) 23:06:54.59 ID:nxJ10oAH0
−−−−−(数か月後)−−−−−
村長「これはこれは国王軍…ではなかった、王国防衛隊の使者殿でしたか、今は。」
使者「む、魔王戦での教訓をもとに、国王や諸侯が個別に私兵を編成する体制を改めたのでな」
215: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/16(土) 23:09:11.94 ID:nxJ10oAH0
村長「王都の窮状には心を痛めずにはいられません」
使者「む、しかしながら、王国内の諸都市では決して対策が後手に回っているわけではないのだ」
村長「それはそれは何よりです」
216: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/16(土) 23:18:36.59 ID:nxJ10oAH0
村長「…が、おっしゃる通りこの村は王国から一定の自治を認められております。治安警察権の行使に王国の指示を仰ぐには及びません」
使者「むむっ!?」
村長「現在、この村では魔界からの魔族の侵入はなく、魔族による治安の悪化も起きておりません。魔族追放の必要性は全く認められません」
217: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/16(土) 23:23:04.62 ID:nxJ10oAH0
使者「む…!ほざくがよい。これは決定事項なのだ。一応その方らの顔を立てて村内で処理させんとしたが、反論されるなら仕方ない」
村長「何が仕方ないのですか?」
使者「5日後に勇者を指揮官とする魔族追放隊がこの村に到着することになっている。勇者によって、魔族も、その方らもまとめて追放されるがよい」フン
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