過去ログ - 泉の女神「あなたが落したのは…」
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229: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:39:44.87 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「下町の神学校にはろくでもない境遇の奴も多くてな、それまでメイドや家庭教師としか話したことのなかったあたしにとって、初めて話の通じる同世代の仲間ができたんだ」
泉の女神「15歳くらいになるまで、あたしには友達と呼べる奴はいなかった…」
泉の女神「まあ、神学の授業を受けたいわけじゃなかったから、早々に学校には行かなくなったんだけどな」
230: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:41:45.88 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「ただ、うちもそうだったし他の奴の家庭もそうだったけど、みんな裕福じゃなかったからな」
泉の女神「深夜に色々と資金調達したりしてたな」
ハーフエルフ「それで女神!?」
231: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:43:30.45 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「そんなある夜、街中でカモを物色している時に、元家庭教師に出くわした」
泉の女神「元家庭教師は、その後就職していたようで、会社帰りにあたしに偶然遭遇したらしい」
泉の女神「その家庭教師は、私に会った瞬間に何と言ったと思う?」
232: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:45:31.96 ID:nl+M9LWd0
泉の女神「翌朝、元家庭教師はうちにやってきた」
ハーフエルフ「腐った根性を鍛え直そうというのね」
泉の女神「今までの流れで根性の腐ったやつなんて登場していねえだろうが」キョトン
233: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:47:55.77 ID:nl+M9LWd0
ハーフエルフ「…結局、いいタイミングでいい人に救われてめでたしめでたしって話じゃない」フン
ハーフエルフ「あたしにはそんなタイミングもそんな人は現れなかった!」
泉の女神「いや、違うぞ?」
234: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/18(月) 23:50:44.05 ID:nl+M9LWd0
調子に乗ってフラグを撒き散らかすと回収に苦労します。
修道女の手紙の内容なんて知らねえよ!
…ということで、本日の投下はここまでです。
235:名無しNIPPER[sage]
2016/07/19(火) 06:43:59.41 ID:6c1e+6ywO
お疲れ様
236: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 19:50:28.21 ID:ZtYPow0h0
・・・・・・・・・・・・・・・
ハーフエルフさんへ
この手紙を読んでいるということは、村での生活はあまりうまくいっていないのでしょうか。
私の見通しの甘さから、ハーフエルフさんに無用の苦労をさせてしまったとしたら、心から謝りたいと思います。
237: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 19:52:14.51 ID:ZtYPow0h0
ハーフエルフ「修道女さんはあの日、大山脈の方に向かった…」
ハーフエルフ「私のために、こんな貴重なものを遺して」ウウッ
泉の女神「お前、『竜神』を知っているか?」
238: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 19:55:04.05 ID:ZtYPow0h0
泉の女神「竜は、産まれてからずっとこの鉱山を守ってきた」
泉の女神「山を守り、山を愛するものを愛し、山に近づく者には警告も発してきた」
泉の女神「だから、鉱夫達からは災いを呼ぶと恐れられてきた」
239: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/24(日) 22:33:56.22 ID:ZtYPow0h0
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村長「これはこれは、勇者様をはじめとする魔族追放隊の皆様。村の者が大勢、広場で皆様をお待ちしております。ささ、広場の方へどうぞ」
勇者「……」ザッザッ
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