過去ログ - 泉の女神「あなたが落したのは…」
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90: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 22:57:36.69 ID:aLLP9K++0
村人「子供の病気を治してくれる薬が悪魔なもんですか。教会は子供の命なんて助けてくれないんだから」
ハーフエルフ母「そう言って頂けると嬉しいですよ」
ハーフエルフ父「こんな異形の我々を受け入れてくれる村は多くありませんから…」
91: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 22:58:49.78 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ母「こら、ちゃんと挨拶しないとダメでしょ」
ハーフエルフ「………あ、あう、こ、こんにちは」
ハーフエルフ母「ごめんなさいね、うちの娘あまり人に慣れていなくって」
92: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:00:05.27 ID:aLLP9K++0
−−−−−−−−−−
ハーフエルフ母「あなた、玄関に教会の関係者らしき人たちが!」
ハーフエルフ父「何、どういうことだ!?」
93: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:01:17.37 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ母「そんなことよりあなた、どうしましょう」
ハーフエルフ父「もし審問されたら、無事戻ってくる者はいないらしいよ」
ハーフエルフ母「それじゃ…」
94: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:03:25.14 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ父「あの娘は…この村に置いていくしかない」
ハーフエルフ母「なんてことを言うの!うちの娘を教会になんか絶対に渡さない!」
ハーフエルフ父「落ち着いて聞いてくれ」
95: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:04:39.39 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ母「…私達2人が生きていれば、いつか娘を救える日が来るかもしれない」
ハーフエルフ父「ああ」
ハーフエルフ母「逆に、私達2人が異端と断定されて処刑されてしまったら、娘も無事でいられるかどうか分からなくなる…」
96: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:05:30.64 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ母「起きて、ハーフエルフ」ユサユサ
ハーフエルフ「う〜ん…」ムニャムニャ
ハーフエルフ父「ほら、いい子だから起きなさい」
97: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:06:56.66 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ「パパとママは悪い人じゃないもん!」
ハーフエルフ母「そうね、だからこれはただの勘違いなの」
ハーフエルフ母「でもね、教会は一回勘違いしたら言い訳を聞いてくれないの」
98: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:08:02.86 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ父「たとえ嫌でも、一緒に行くことは君のためにならない」
ハーフエルフ母「いい子だからいう事を聞いて」
ハーフエルフ「……」
99: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:09:19.54 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ父「そして明日、朝になったら、教会の隣の孤児院に行くんだ。『パパとママがいなくなった』と言ってね」
ハーフエルフ「こじ…いん…?」
ハーフエルフ父「ああ、君みたいな子を引き取って、育ててくれるところだ」
100: ◆uhdacqdci6[saga]
2016/07/07(木) 23:10:25.33 ID:aLLP9K++0
ハーフエルフ「え!?え!?やだよ!」
ハーフエルフ母「あなたのことは絶対に忘れないから!」ダキッ
ハーフエルフ「やだ…やだ…」グスッ
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