809:名無しNIPPER[saga]
2017/10/24(火) 00:50:08.64 ID:IXxsBwaSo
◆
白い光が見えた気がした。
白い光が瞼の向こうに見えた気がした。
白い光が瞼の向こうの遠く先に見えた気がした。
あまりにまぶしくて、目をひらくことができなかった。
その光がおさまって、ようやくわたしがわたしの体を認識できるようになった頃、手のひらはからっぽになっていた。
ふと気付けば、わたしは真っ白な景色の中に立っていた。
わたしは、さっきまでケイくんがいたはずの場所をたしかめた。
そこにはもう、ただ真っ白な空白があるだけだ。
「ケイくん」、と、彼の名前を呼んでみたけれど、返事はない。姿すらないのだから、当たり前かもしれない。
手を繋いでいたのに。
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