過去ログ - 開かない扉の前で
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818:名無しNIPPER[saga]
2017/10/30(月) 00:31:49.76 ID:J5LgB8ivo




"運命の晩、さしせまる処罰の不安のなかで、二人の姉妹は女主人たちの心像に自分たちの禍の幻影をまぜあわせる。
 彼女たちが残虐なカドリールへと引きずり込むカップルのなかで彼女たちが嫌うのは、彼女たちの苦悩である。

 彼女たちは、まるでバッカス神の祭尼が去勢でもするように、目をえぐりとる。
 
 大昔から人間の不安を形づくっている冒涜的な興味こそが彼女たちを駆り立てるのだが、
 それは彼女たちが犠牲者を欲する時であり、また彼女たちが、のちにクリスティーヌが裁判官の前で
 無邪気に《人生の神秘》と名付けることになるものを犠牲者のぽっかり開いた傷口のなかへ追い詰める時である。"




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