854:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 23:59:41.54 ID:rBhi7b25o
「そうじゃないの」
とわたしは結局言うことにした。
「ケイくんは……灯台みたいだね」
「……灯台?」
「うん」
「そんな良いもんじゃないと思うけどな。それに、灯台だったら困る」
「どうして?」
「身動きがとれない。迎えにもいけない。ここにも来れない」
「……そっか」
だったら、彼を……何に例えるべきだろう?
そんな考えは、きっと、うまく回らない頭が、どうにか思考を維持するために空転していただけの動作でしかなく、
たぶん、わたしの頭はもう、彼の言葉でいっぱいだった。
ほんのすこし歩いただけで、わたしたちは簡単に向こう側の扉にたどり着く。
その扉の先にもまた、貯蔵庫が広がっている。
今度は少し、構造が入り組んでいた。
992Res/853.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。