932:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 23:25:01.94 ID:L2HTNNmfo
そして僕が立っていた場所は、西欧風の箱庭めいた街だった。
すみれと一緒に、僕が最初に辿り着いた街。
他人事みたいな街灯の灯りが、やけに刺々しく僕に降り掛かってくる。
景色は夜、空の色は黒、月の数はふたつ。
僕はまた放り込まれている。
今度は風船のライオンもいない。
仮面の男も子供もいない。
そうだ。
ここは広場だ。
飴が配られていた広場だ。
その中心に、僕は立っている。
そして、『誰か』が僕を取り囲んでいることに、そのときようやく気付けた。
992Res/853.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。