過去ログ - 北上「離さない」
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12: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/07/04(月) 07:26:58.11 ID:QBwtVvxaO

“ん…寝てたか…。”

朝の肌寒さで目覚めると、また工廠で寝落ちていた事に気付く。
もう何度ここで寝てしまった事やら、寝起きの体感で工廠だって事ぐらいわかるのだ。

オイルの匂いに、いつもの固い床…ん?頭の下が柔らかいぞ?俺、何枕にしてたっけ……


「北上、さん…?」


霞む目をこじ開けると、ふよふよと揺れるいつもの三つ編みが顔に触れた。
丁度見上げる形で目に入るのは、座った彼女の姿……って、膝枕!?


「ふぁ…おはよ。よく寝てたねー。」


にひひと笑いながら、彼女はくしゃくしゃと俺の髪を撫でた。
北上さん、ドラム缶背にして寝てたのか…ああ、悪い事しちまったなぁ。


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