125: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/07/29(金) 05:43:32.39 ID:tU08Tvud0
「ケイ、今度夕張を借りるぞ。」
「どうしたんです?」
「そろそろかと思ってな。」
とある日、執務室に呼び出されたケイは、提督からこの言葉を聞いた。
そしてそれを聞いた瞬間、彼は深く落胆の顔を浮かべる。
彼の脳内では、とある計算が次々に構築されていく。
そして解が出た瞬間、彼のげんなり具合は一層深くなるのであった。
「やるんですか、アレ…資材の飛び方やばいんですけど…。」
「資材課には話は付けてある、後はお前の承認だけだな。
ま、あいつも籍は艦娘、一度は通るべき道だ。整備に関わるなら尚の事。違うか?」
「ですねー……はぁ、わかりました。今回のメンバー誰ですか?」
「そうだな…今回は青葉、龍驤、霧島、長門……それと、北上だな。」
「了解しました、準備しておきます。」
簡素なやり取りだけで通じるほど、この行事は鎮守府での通過儀礼と化している。
そしていつもは意気揚々と仕事に臨むケイが、相当にテンションが低い。
これから夕張が体験するのは、そんなしきたりであった。
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