228: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/02(金) 06:09:13.23 ID:+QjfHfN80
「どんなのにするんですか?」
「んー、トールワゴンってタイプにしよっかなって。
アタシも色々調べたんだけど、サイズもちょうど良いしさ。
まあ、ヤン車っぽいのも多いみたいだから、そゆのはパスで。」
そして店主の案内の元、北上の欲しい車種が纏められた一画へと招かれる。
該当するものは、凡そ8台。
そして今回用意した頭金と相談し、候補は5台となった。
北上は一台一台内装も確かめながら、どれが良いか考えている。
そして30分ほど後、遂に結論が出たようだ。
「んー、これ!」
彼女が選んだのは、可愛らしい名前を冠した白い車だ。
年式は少し古いが、走行距離はそこまででもなく、荷物もそれなりに積める。
ヤンキー的なパーツも無く、まさに女性好みと言った一台だった。
「おー、良いじゃないですか。そんなに傷んでもないですし。これで車デビューですねー。」
「結構物乗りそうだしねー。これなら買い物行って、やっぱ小さい!とかも無さそうだよ。」
希望に沿うものを見付け、北上はご満悦な様子だ。
この車なら街乗りにも使えるし、車高が低すぎて中が丸見えといった事も無い。
その気になれば、出先で昼寝も出来るだろう。
後部座席は膝さえ折れば、人一人ぐらいは横になれそうな車なのだから。
「良かったですねー、すんなり見つかって。」
「うん!納車楽しみだねー、来たら運転慣れないと。」
会計と手続きを終え、彼女達はそのまま街へと繰り出した。
そして北上は、数日後に来る新たな愛車に想いを馳せながら。
くすりと、静かに笑っていた。
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