258: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/07(水) 05:52:07.60 ID:/W5Sz0Hg0
「龍驤さん…今までそういうチャンスって、どう作って来ましたか…!?」
「おうおう、んな目え血走らせんでもええやん。
んー、でも、んな特殊な事も無いで?
普通に遊んで、お互いええなー思たらどっちからか告って…まあ、そこに至るプロセスが大事やけど。また会いたいとか、誘いたいとか思わせんとやから。
ま、要は例えば同僚や同級生以前に、異性を意識させんと始らんっちゅーこと。
正直言うてな、キミの場合まだそこに辿り着いてへん思うわ。そこは思いっきり北上に抜かれとると思うで?」
「はは…ですね……。」
「ま、でも気に病まんでもええと思うわ。案外チャンスなんてポーンと降ってくるもんやで?キミ、年明け成人式やろ?」
「あー…すっかり忘れてた。でも正月休み、まだ出てませんよね。」
「提督な、そういうのめっちゃ大事にすんねん。そういう前提でシフト組もうとしとる。
ほんで、ケイ坊も成人式や。キミと地元一緒やろ?市町村は一緒?」
「市は一緒ですね…中学が別で。」
「そーゆーのって大体、式は市全体でやるやろな。君らも当然、同じ会場に行く。
せやから、おもくそ晴れ着姿見せたったらええやん。男はなー、女のそういうギャップ弱いでー?
ついでに言うたら、帰るまでの足は車禁止な。同じバスか電車押さえて、席は隣同士。」
「ほうほう、その心は?」
「長距離運転は疲れるし、集中せんとやからな。
でも公共の足やったら余裕あるし、雑談しつつ景色も楽しみつつで、ちょっとずつ距離も縮まる。
イチャついたりは出来ひんけど、最初の距離縮めには持ってこいや。
ほんで式のギャップで余計フラグ立てて、更に距離詰めて………帰る頃にはこう、ガブリや。」
手で獣が食らい付くジェスチャーを作りつつ、龍驤はニヤリと笑った。
伊達に年は食っていないと言わんばかりの顔に夕張は頼もしさを感じていたが……ここで、龍驤の顔は真剣さを取り戻す。
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