260: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/09/07(水) 05:57:56.69 ID:/W5Sz0Hg0
同日深夜。
寮の部屋には、小型冷蔵庫と小さなシンクが備え付けられている。
各々ジュースや酒を冷やしたり、簡単な料理をしたり。
どの艦娘も、かなりの頻度で有効活用している設備だ。
それは北上も、例外ではない。
買い置きのカットフルーツや、リンゴやミカン。
その時々の気分によって内容は違うが、彼女の冷蔵庫には何かしらの果物が入れられていた。
今日冷蔵庫に入っているのは、リンゴが二つ。
その一つを手に取ると、彼女はシンクへと向かう。
いつもリンゴを食べる時は、果物ナイフで切り分け、テーブルに置いてそれを食す。
今、彼女はシンクの上でそれを見つめている。
今日は丸かじりで食べる気分なのだろうか。
リンゴは彼女の細い指に包まれ…。
そして数分後、生ゴミ入れにはリンゴの残骸が捨てられていた。
その残骸は、リンゴの芯と。
粉々に砕けた、リンゴの身であった。
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