過去ログ - 北上「離さない」
1- 20
38: ◆FlW2v5zETA[saga]
2016/07/06(水) 07:02:14.15 ID:aBsNcwONO


「今日だねえ。」
「ですね。どんな人が来るのか…。」


とうとう噂の新人が着任する日がやって来た。
経歴を聞く限りだと、何だか霧島さんを軽巡にしたような人が来る気がする…殴られたくねえなぁ。
同い年か…いや、でも一応「立場はお前が上司ね」とか提督に言われてるしな。ここはシャキッとしないと。

今は北上さんと昼メシを食べている所だ。
さすがに定食程ガッツリなんて気分でも無く、今日は売店の微妙なサンドイッチ。
俺がガチガチなのを察してくれたのか、彼女もわざわざ付き合ってくれていた。
緊張を紛らわそうと、こうして駐車場のベンチで日向ぼっこなランチとしけ込んでいる。


「まーまー、気楽にしときなよ。
そんな時は人って書いて飲めばいいって、はいお茶。」


そうしてペットボトルを勧めてくる手には、かなり大きい絆創膏が貼られていた。
何でも部屋でコケた時にやっちゃったらしいけど…。


「手、まだ絆創膏取れないんですね…気を付けてくださいよ、入渠じゃ治らないんですから。」
「だいじょーぶ!ハイパー北上さまだから!」


入渠で治せる怪我は、あくまで『艤装装着時の怪我』のみだ。

根本原理はまだ妖精達しか扱えないものだが、修復剤は、艤装の核にあたる艦の魂が記憶した怪我にしか作用しない。
連携が外れている間の適合者の怪我は、効果にカウントされないのだ。

手の怪我は、実際結構始末が悪い。
危なっかしいなぁ、ベスパ乗る時も気を付けて貰わないと。

そして何をするでもなく駐車場を眺めると、当然様々な車が停められている。
艦娘や職員のマイカーに、鎮守府所有の車、後はどっかの出入り業者のトラックやら。

が、それら全部まとめても、3分の1も埋まっていない訳で。
ここみたいな片田舎にはありがちだけど、実際こんな広い駐車場要らないよなぁ…もうちょっと工廠に土地くれ。
入り口だってあんな遠くに……ん?





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
644Res/552.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice